研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
チリ産インゲンマメ2品種の浸漬水に含まれるフェノール化合物と抗酸化能の分析
乾燥したインゲンマメは、調理の前に水に浸けて戻すのが一般的です。このとき豆に含まれる水溶性の成分の一部は水へ移りますが、浸けた水はふつう捨てられます。研究チームは、この浸漬水に植物由来の「フェノール化合物」がどの程度、どのような形で含まれているかを調べました。フェノール化合物は、ポリフェノールなどを…
公開日: 2026年10月19日 08:15
日常の食事に含まれるポリフェノールの摂取量と、高齢者の短いテロメアとの関連を調べた研究
染色体の末端には「テロメア」と呼ばれる部分があり、細胞分裂を重ねるにつれて短くなっていきます。テロメアの短縮は生物学的な老化の特徴のひとつとされ、酸化ストレスや炎症によって早まる可能性が指摘されています。
公開日: 2026年10月16日 05:27
ポリフェノールは体の中で何に変わるのか——2型糖尿病をめぐる人の臨床研究を「代謝物」の視点から整理した総説
食品に含まれるポリフェノールは、2型糖尿病の治療を補う働きが期待され、以前から臨床研究の対象になってきました。しかし著者らは、「ポリフェノールは抗酸化物質だから体に良い」という従来の考え方では説明がつかないことが多いと指摘します。幅広く抗酸化サプリメントを与える試験が期待どおりの結果を出してこなかっ…
公開日: 2026年10月02日 07:39
尿中ヒパフォリンは豆類の摂取量を映す指標になるか——自由生活下の成人138人を対象とした横断研究
レンズ豆、ひよこ豆、いんげん豆、えんどう豆といった豆類は、植物性たんぱく質や食物繊維、微量栄養素の供給源として、健康と環境の両立をめざす食事の枠組みでも中心的な位置を占めています。そのため、人がふだんどれくらい豆類を食べているかを正確に把握することは、栄養研究にとって重要な課題です。
公開日: 2026年09月30日 07:30
大豆ミールの成分は加工でどう変わるか――二次元液体クロマトグラフィーによる詳細な分析
大豆の摂取は、イソフラボンやソヤサポニンといった生理活性をもつ複数の成分の存在と関連づけて語られてきました。著者らは、食品加工がこうした成分の構成を大きく変えてしまう一方で、その変化は複雑であり、従来のクロマトグラフィー(混合物の成分を分離して調べる分析手法)では十分に捉えられないという課題を出発点…
公開日: 2026年09月25日 08:51
キハダマグロの骨と内臓を活かす——自家酵素による機能性ペプチド生成の比較研究
キハダマグロ(Thunnus albacares)の加工過程では、骨や内臓といった部位が十分に活用されないまま残されます。研究チームは、これらが良質なタンパク質に富む資源であることに着目し、機能性を持つ成分へと転換できないかを検討しました。
公開日: 2026年09月17日 07:50
海藻のタンパク質、体内でどれだけ吸収されうるのか 消化性を種類別に調べた研究
海藻は、環境負荷の少ないタンパク質源として注目されています。しかし海藻を食べたとき、その中のタンパク質が実際にどれだけ体内で消化・吸収されうるのかは、これまで十分に分かっていませんでした。海藻の細胞は陸上植物とは異なる複雑な細胞壁構造を持っており、これが消化酵素のタンパク質へのアクセスを妨げている可…
公開日: 2026年09月10日 10:23
コーヒー豆の薄皮を使ってアイスクリームの脂肪を減らす研究、その実力と課題
コーヒー豆を焙煎するときに剥がれ落ちる薄い皮、「コーヒーシルバースキン」をご存じでしょうか。この副産物は焙煎工場で大量に発生しますが、食物繊維やポリフェノール(カテキンなど)、カフェインなどのメチルキサンチン類を豊富に含むことが知られています。今回紹介する研究では、このコーヒーシルバースキンを粉末に…
公開日: 2026年09月04日 09:24
アマゾンの伝統薬草「Piper carpunya」の葉に食中毒菌を抑える力はあるか リゾットで検証
南米エクアドルの先住民コミュニティでは、Piper carpunya(ピペル・カルプンヤ)という植物の葉が古くから利用されてきました。生の葉を使ったり、「グアビドゥカ」と呼ばれる伝統的な飲み物に加工したりして、風邪や胃腸の不調、皮膚のトラブルへの民間療法として親しまれてきたといいます。近年は「クリー…
公開日: 2026年09月04日 06:30
コーヒーかす「カスカラ」を発酵で活かす——コーヒーチェリーパルプの新たな活用法とは
コーヒー豆を作る過程では、実は豆の周りの果肉部分が大量に廃棄されています。この果肉部分は「コーヒーチェリーパルプ」や「カスカラ」と呼ばれ、コーヒー加工における主要な副産物です。近年、この廃棄物同然だった部分に、フェノール化合物(植物由来の抗酸化物質の一種)や食物繊維など、さまざまな生理活性成分が含ま…
公開日: 2026年07月01日 10:33
皮ごと食べると変わる?ぶどうとブルーベリーの新研究
果物の皮を剥く、その一手間が、実は栄養の観点から見ると「何かを手放している」行為かもしれない——そんな視点を提供する研究が2026年6月、栄養学誌ニュートリエンツに発表されました。
公開日: 2026年06月22日 16:54
植物食でポリフェノールはどう変わる?研究が示す新たな視点
毎日の食事に含まれる植物由来の成分が、体の中でどのように吸収されているのか——そんな素朴な疑問に、科学の光が当たり始めています。近年注目されているのがポリフェノール(植物が持つ色素や苦み・渋みのもととなる生理活性成分の総称)の摂取量と、食事スタイルの関係です。
公開日: 2026年05月29日 22:32