研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸を模した小型チップで腸内細菌と体の関係を調べる研究──48本の論文を体系的に整理
腸は食べ物から栄養を取り込むだけの器官ではありません。著者らは、腸が物質の輸送や代謝、重要な分子の放出にも関わり、さらに腸の壁には微生物の集団(マイクロバイオーム、腸内細菌をはじめとする微生物の集まり)が住みついていると説明しています。この微生物集団は免疫細胞と双方向のやりとりをしながら、病原体から…
公開日: 2026年10月01日 23:07
ニームの葉を3種の微生物で発酵させると成分が変化し、脱毛に関わる細胞での働きが高まった
男性型脱毛症(AGA)は世界的に増えている一方で、治療の選択肢は長く大きく変わっていないと著者らは指摘します。フィナステリドやデュタステリドは性機能や内分泌への副作用が知られ、服用を続けにくい人がいます。ミノキシジルは使用をやめると効果が戻りやすく、毛包が縮んでいく背景にある炎症や酸化のダメージには…
公開日: 2026年09月29日 12:12
スペイン・ブルゴスの小売ムール貝における腸管系ウイルスの検出状況を調べた研究
二枚貝は海水を大量に取り込んで餌をこしとる「ろ過食」の生活をしているため、周囲の水に含まれる汚染物質や微生物を体内、とくに消化器官にためこみやすい性質があります。ムール貝のような二枚貝は生や軽い加熱で食べられることも多く、体内に病原体が残っていれば健康上のリスクになりえます。
公開日: 2026年09月29日 08:34
自閉スペクトラム症へのオメガ3補給は行動症状に効くのか——12件のランダム化試験を統合した系統的レビュー
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人的なコミュニケーションの困難さと、こだわりや反復的な行動を特徴とする神経発達の状態です。中核となる特性のほかに、いらだち(易刺激性)、多動、社会的なひきこもりといった行動面の症状が伴うことも多く、こうした症状に対して承認されている薬にはリスペリドンとアリピプラゾー…
公開日: 2026年09月17日 14:09
昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー
近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…
公開日: 2026年09月10日 08:56
コーヒー豆の薄皮を使ってアイスクリームの脂肪を減らす研究、その実力と課題
コーヒー豆を焙煎するときに剥がれ落ちる薄い皮、「コーヒーシルバースキン」をご存じでしょうか。この副産物は焙煎工場で大量に発生しますが、食物繊維やポリフェノール(カテキンなど)、カフェインなどのメチルキサンチン類を豊富に含むことが知られています。今回紹介する研究では、このコーヒーシルバースキンを粉末に…
公開日: 2026年09月04日 09:24
食品中の『グルテン』をどう測るか——新しい自動検査法の精度を検証した研究
小麦や大麦、ライ麦に含まれるグルテンは、セリアック病などグルテン関連疾患を抱える人にとって、微量の混入でも体調に影響しうる成分です。そのため加工食品や飲料に含まれるグルテン量を正確に測ることは、食品表示や安全確認の土台になります。今回紹介する研究は、この測定に使う新しい検査キット「BioSystem…
公開日: 2026年09月04日 07:33
イチョウ・キバナオウギ・タンジンの組み合わせ抽出物、抗酸化などの機能性が報告される
イチョウ葉、キバナオウギ(オウギ)の根、タンジン(丹参)の根は、それぞれ古くから利用されてきた植物として知られています。これらの植物には様々なフィトケミカル(植物由来の機能性成分)が含まれていますが、複数の植物を組み合わせることで単独よりも強い効果が得られる可能性や、環境に配慮した抽出方法をどう最適…
公開日: 2026年08月23日 01:35
「三姉妹農法」由来の伝統食と肥満研究:ミルパ食が体に働く仕組みを整理したレビュー
トウモロコシと豆、カボチャを一緒に育てる「三姉妹(three sisters)」農法を知っていますか。これはメソアメリカ(中南米)に古くから伝わる伝統的な混作の知恵で、この農法から生まれた食事パターンは「ミルパ食」と呼ばれています。トウモロコシ、豆類、カボチャ、唐辛子を中心とする、植物性食品が主体で…
公開日: 2026年08月22日 05:04