研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

コーヒー由来ポリフェノールを結合させた乳ペプチドの性質変化と、ルテインの光安定性への影響 研究論文OpenAlexドイツ

コーヒー由来ポリフェノールを結合させた乳ペプチドの性質変化と、ルテインの光安定性への影響

ペプチドは、アミノ酸が短くつながった物質です。乳に含まれるタンパク質から得られるペプチドは、食品素材として利用されています。研究チームは、こうした乳由来のペプチドに、コーヒーに多く含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」を化学的に結合させると、ペプチドの構造や性質がどう変わるかを調べました。

公開日: 2026年10月12日 09:32

超音波処理はルピナス粉のパン適性を変えるか:欧州種とペルー種の比較 研究論文OpenAlexドイツ

超音波処理はルピナス粉のパン適性を変えるか:欧州種とペルー種の比較

ルピナスは広く栽培されている豆類で、栄養面の利点からパンなどの焼き菓子への利用が注目されています。一方で、有害なアルカロイドを含むことや、粉としての加工特性(水や油を抱え込む性質、生地のまとまりやすさなど)が十分でないことが、利用拡大の妨げになってきました。

公開日: 2026年10月10日 21:33

米ぬかワックスの組成と冷却時のかくはんが油のゲル構造に与える影響 研究論文OpenAlexドイツ

米ぬかワックスの組成と冷却時のかくはんが油のゲル構造に与える影響

研究チームは、米ぬかワックスの成分と製造条件が、ひまわり油をゲル状にしたときの安定性にどう影響するかを調べました。対象は「オレオゲル」と呼ばれる材料です。液体の油の中でワックスなどが立体的な網目をつくり、油を保持します。食品に使われる固形脂肪の代替候補として研究されていますが、その働きは網目のつなが…

公開日: 2026年10月06日 05:16

水溶性食物繊維と食物アレルギーの関係を整理した研究 研究論文OpenAlexドイツ

水溶性食物繊維と食物アレルギーの関係を整理した研究

著者らは、水溶性食物繊維が食物アレルギーの予防や治療にどう関わり得るかを検討するため、既存の研究をまとめました。対象は、ペクチン、イヌリン、βグルカン、マンナンの4種類です。細胞実験、動物実験、人を対象とした介入研究を取り上げ、腸内細菌やその代謝産物、免疫細胞への作用を整理しています。

公開日: 2026年10月05日 05:16

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案 研究論文OpenAlexドイツ

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案

食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…

公開日: 2026年09月28日 05:00

天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究 研究論文OpenAlexドイツ

天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究

魚をはじめとする水産物は栄養に富む一方で、傷みやすい食品です。冷蔵保存中も微生物の増殖や魚自身がもつ酵素のはたらきによって品質が少しずつ落ち、アンモニアやトリメチルアミンといった「揮発性塩基窒素(TVB-N)」と呼ばれるアルカリ性の物質が発生し、魚肉のpHも上がっていきます。これらを測る従来の検査は…

公開日: 2026年09月20日 05:16

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理 研究論文OpenAlexドイツ

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理

パンや麺など、小麦粉を使う食品は世界中で日常的に食べられていますが、多くの発展途上国では小麦を輸入に頼っており、経済の不安定さや気候変動の影響を受けやすいという弱点があります。こうした状況を背景に、キャッサバや雑穀、豆類など地域で手に入る作物を小麦粉に混ぜ合わせた「コンポジット粉(混合粉)」が、途上…

公開日: 2026年09月09日 04:57

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究

レンズ豆は豊富な植物性タンパク質と独特のデンプン特性を併せ持つ豆類として、食品開発の分野で注目されています。デンプンを使った食品は、加熱調理後に冷蔵保存すると硬くなったり水分が分離したりする「老化(レトログラデーション)」という現象が起こりますが、これは食感の劣化や品質低下につながる厄介な問題です。…

公開日: 2026年09月07日 07:25

バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策 研究論文OpenAlexドイツ

バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策

バナナは世界で最も広く生産されている作物の一つです。皮をむいて食べるという特徴上、加工の過程で大量の「バナナの皮」が副産物として発生しますが、その多くはこれまで廃棄されてきました。バナナの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれていることが知られており、食品原料としての活用が期待されています。し…

公開日: 2026年08月27日 08:32

真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究 研究論文OpenAlexドイツ

真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究

スーパーで買った牛肉のパックを開けたとき、一部だけ色がくすんで見えたことはないでしょうか。牛肉の色は鮮度の印象を大きく左右しますが、実は「なぜ変色するのか」というメカニズムには、まだ解明されていない部分が残っています。今回紹介する研究は、と畜場での湿式熟成の初期段階で見つかった、真空包装のまま変色し…

公開日: 2026年08月23日 18:39

サワードウパンは血糖に良い?イースト発酵パンとの比較を調べたシステマティックレビュー 研究論文DOAJドイツ

サワードウパンは血糖に良い?イースト発酵パンとの比較を調べたシステマティックレビュー

パンは私たちの食生活に欠かせない、炭水化物を多く含むエネルギー源です。炭水化物が豊富な食品は血糖値に影響を与えやすいと考えられていますが、実は「どんなパンか」によってその影響は異なるかもしれない、という指摘があります。中でも注目されてきたのが、パン酵母(イースト)ではなく乳酸菌などを使って長時間発酵…

公開日: 2026年08月04日 15:26

超音波処理と発酵温度、テンペのタンパク質構造や機能性成分にどう影響? 研究論文DOAJドイツ

超音波処理と発酵温度、テンペのタンパク質構造や機能性成分にどう影響?

テンペは大豆を発酵させて作るインドネシア発祥の伝統食品で、植物性エストロゲンとも呼ばれるイソフラボンを豊富に含むことで知られています。近年では、更年期以降の女性の食生活における選択肢の一つとして関心を集めているそうですが、従来の加工方法ではその機能性が十分に引き出せていない可能性があるといいます。今…

公開日: 2026年08月02日 21:29