研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
豚肉は部位によって香りが違う? 山下黒豚を使った脂肪酸と香気成分の研究
豚肉は世界で最も多く食べられている肉のひとつで、経済協力開発機構(OECD)の報告によれば中国では年間一人当たりの豚肉消費量が30kgを超えるとされています。豚肉の味わいには品種や年齢だけでなく「どの部位か」も大きく関わるとされていますが、部位ごとの香りの違いがどのような化学物質によって作られている…
公開日: 2026年09月07日 05:40
古茶樹の葉から得た多糖体、マウスの大腸炎モデルで腸内環境改善を示唆——超音波抽出プロセスも最適化
お茶に含まれる多糖体(糖が鎖状につながった成分)は、抗酸化や免疫調整など幅広い機能が報告され、近年は腸の健康との関わりにも注目が集まっています。今回紹介する研究では、中国重慶市南川区に自生する希少な茶樹「南川古茶(Camellia nanchuanica)」の葉から新しい多糖体を取り出し、その構造を…
公開日: 2026年09月07日 05:31
収穫後のワンピー果実、低温にならす『予冷処理』で褐変を抑える研究
ワンピー(Clausena lansium)は東南アジアや中国南部で親しまれている柑橘系の小さな果実です。収穫後は傷みやすく、特に冷蔵保存中に果皮が茶色く変色する「褐変」が起こりやすいことが、流通や販売での課題になっています。今回紹介する研究は、「大鶏心」という品種のワンピー果実を対象に、冷蔵する前…
公開日: 2026年09月07日 05:03
生のクコの実から加熱せずに多糖を取り出す—乾燥ものとの違いを調べた研究
クコの実(ゴジベリー)は薬膳や健康食品として親しまれてきた果実で、その健康効果の中心にあるとされるのが「クコ多糖(LBP)」という成分です。抗酸化や免疫調節、肝臓の保護などに関わる可能性が示唆されてきましたが、これまでの研究の多くは、いったん乾燥させたクコの実から従来の方法で抽出した多糖を対象にして…
公開日: 2026年09月06日 05:27
低温保存でサクランボの風味はなぜ落ちるのか 品種差を遺伝子・代謝物から追う研究
冷蔵庫でサクランボをしばらく保存すると、買った直後より味がぼやけたと感じることがあります。甘みと酸味のバランスが崩れたり、香りが弱くなったりする現象は経験的に知られていますが、その裏でどのような生化学的変化が起きているのかは、品種ごとの違いも含めてまだ十分にわかっていませんでした。今回紹介する研究は…
公開日: 2026年09月05日 19:35
シイタケの軸とお米の色素を組み合わせると、お米デンプンのゲルはどう変わるのか
普段は捨てられがちなシイタケの軸と、黒米に含まれる色素成分アントシアニン。この2つを組み合わせた「複合体」を作り、それをお米のデンプンに混ぜるとゲルの性質がどう変化するかを調べた研究です。研究チームは中国・吉林農業大学食品科学工程学院を中心とするメンバーで構成されており、フード・ケミストリー:エック…
公開日: 2026年09月05日 14:36
「ちょっと変なにおいなのに美味しい」発酵酸肉の謎を多角的な分析手法で調べた研究
中国南西部などで作られてきた発酵酸肉(発酵させた豚肉料理)には、独特の香りがあります。食べ慣れない人には「かすかに異臭がする」と感じられることもある一方で、好んで食べる人には「美味しい」と評価される、不思議な食品です。この一見矛盾した感覚がどのような化学的・微生物的なプロセスから生まれるのかは、これ…
公開日: 2026年09月05日 14:32
デンプンに鉄を閉じ込める:高圧・加熱処理で作る鉄強化食品素材の可能性
鉄分不足を補うためのサプリメントは、味や胃腸への負担が原因で続けにくいという課題があります。そこで注目されているのが、鉄をそのまま摂取するのではなく、デンプンのような食品由来の担体に鉄を組み込んで食品に加える方法です。中国・甘粛農業大学食品科学工程学院の研究グループは、米デンプンに鉄塩を組み合わせた…
公開日: 2026年09月05日 05:44
リンゴ由来ペクチンで作った“色が変わる”食品包装フィルム、肉とチーズの鮮度を可視化する研究
肉やチーズがどのくらい新鮮なのか、パッケージを開けずに一目で分かったら便利です。今回紹介する研究は、リンゴのペクチン(果実に含まれる多糖類)をベースに、抗菌成分と色が変わる指示薬を組み込んだ新しいフィルムを作り、豚肉とチーズの保存・鮮度モニタリングに使えるかを調べたものです。研究チームには、陝西科技…
公開日: 2026年09月05日 05:42
動物性脂肪を減らしたソーセージを酸化から守る―大豆油とアラビアガムを組み合わせた新しい乳化技術
フランクフルトのような乳化タイプのソーセージは、良質なタンパク質や各種ビタミン・ミネラルを含み、独特の食感や風味の広がりから世界中で親しまれています。その美味しさを支えているのが動物性脂肪で、ジューシーさや口当たり、風味の放出、そして肉のゲル構造の安定化に欠かせない役割を果たしています。ただし、乳化…
公開日: 2026年09月05日 04:49
米麺の『硬くなる』を遅らせる? 小麦グルテンと大豆たんぱく質で比較した研究
できたての生米麺はもちもちしていても、冷蔵庫で数日置くとかたく締まってしまうことがあります。これは「でんぷんの老化(β化)」と呼ばれる現象で、加熱によって一度ほどけたでんぷんの分子が、冷えて保存されるあいだに再び規則正しく並び直すことで起こります。ゲル状だった構造が締まり水分を抱え込みにくくなること…
公開日: 2026年09月05日 01:39
コーンめんの弱点をキノコ多糖で補う——霊芝由来の成分を使った加工品質と機能性の改善研究
とうもろこしを主原料とする「コーンめん」は、独特の風味や食物繊維・ビタミン・ミネラルの豊富さから人気がある一方で、加工時に切れやすく、茹でると煮崩れしやすいという弱点を抱えています。小麦粉のめんはグルテンというたんぱく質網目が生地を支えますが、とうもろこし粉にはグルテンがほとんど含まれず、でんぷんだ…
公開日: 2026年09月04日 11:27