研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ミナス職人チーズの天然スターター「ピンゴ」の微生物数は何によって変わるのか:2年間・10産地の調査
ミナス職人チーズ(Minas Artisanal Cheese)はブラジルで広く食べられているチーズで、その伝統的な製法は2024年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。伝統的には生乳、塩、動物由来のレンネット、そして「ピンゴ」と呼ばれる天然のスターターの4つの材料で作られます。
公開日: 2026年10月20日 07:40
大西洋岸森林の果実で風味づけしたコンブチャは消化管と腸内細菌にどう作用するか:試験管内モデルによる探索的研究
腸内細菌叢は代謝や免疫、神経の働きに関わり、食事の成分を分解してさまざまな物質をつくり出します。発酵食品は、発酵で生じた成分や微生物を通じて腸内細菌叢に働きかける可能性があるとして注目されています。コンブチャは、砂糖を加えた紅茶や緑茶を、酢酸菌・乳酸菌・酵母が共生する培養体(SCOBY)で発酵させた…
公開日: 2026年10月13日 05:08
ブラジル・セラード地方産ソーヴィニヨン・ブラン2種の香り成分と抗酸化関連指標を調べた探索的研究
ブラジルでは近年、伝統的な南部の産地に加え、内陸の高原地帯セラードが新たなブドウ栽培地として広がっています。この地域は日射が強く標高が高く、乾季と雨季がはっきりしています。また、ブドウの枝を年に2回剪定して収穫時期を秋から冬にする「二回剪定」という栽培方法が用いられています。しかし、この地域で造られ…
公開日: 2026年10月09日 02:14
ブラジルの発酵食品から得た乳酸菌によるL-グルタミン酸生産:菌株の選抜と培養条件の検討
L-グルタミン酸は、自然界に多く存在するアミノ酸の一つです。体内の窒素代謝にかかわるほか、うま味のもととなる成分として食品産業で広く使われています。工業生産は主に微生物の発酵で行われ、中心となっているのはコリネバクテリウム・グルタミカムという細菌です。一方で、別の特性も備えた生産菌を探す研究も続いて…
公開日: 2026年10月07日 23:33
ブドウの搾りかすを使ったカプセルで乳酸菌を守る研究
研究チームは、ブドウの搾りかすを乾燥・粉砕した粉末をカプセルの材料に加えることで、乳酸菌の一種であるラクトカゼイバチルス・ラムノサスGG(LGG)を保護できるか調べました。食品への利用で課題となる、保存中や加熱時、消化管を通過する際の生きた菌の減少を抑えることが研究の目的です。
公開日: 2026年10月05日 05:21
炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案
植物に広く含まれるフラボノイド(ケルセチン、バイカリン、ヘスペリジン、カテキン類、アントシアニンなどを含む化合物群)は、腸内細菌の構成、腸のバリア機能、腸の局所的な免疫反応に働きかけることが知られています。著者らは、この性質から、潰瘍性大腸炎やクローン病などをまとめて指す炎症性腸疾患(IBD)に対す…
公開日: 2026年10月02日 10:01
乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介
発酵食品やヨーグルトの話題でよく耳にする「乳酸菌」は、学術的には乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)と呼ばれる細菌のグループです。著者らの総説は、この乳酸菌について、どこから採取するか(分離)、どの菌かを見分けるか(同定)、性質を調べるか(性状解析)、安全性をどう制度的に扱うか…
公開日: 2026年10月02日 06:33
高タンパク食とプロバイオティクスがラットの体重・脂質・酸化ストレスに与える影響を検証した研究
肥満やそれに関連する脂質異常症、インスリン抵抗性などの代謝の問題は、世界的な健康課題として続いています。こうした状態は過剰なカロリー摂取やエネルギーバランスの乱れ、内臓脂肪の蓄積と結びつくことが多く、食事による介入が体重管理と代謝改善の中心的な方法として位置づけられてきました。
公開日: 2026年09月30日 08:34
規格外のテーブルグレープを活かす試み──ブーゲンビリアの苞を加えたワイン系飲料の研究
輸出用のテーブルグレープ(生食用ブドウ)は、大きさや色つき、傷の有無などの厳しい基準で選別されます。基準を満たさなかった果粒は「規格外」とされ、一部は国内向けに安く売られたり加工に回されたりしますが、それでも引き取り先のない分は廃棄され、収穫後の損失になります。著者らは、この規格外ブドウに新たな用途…
公開日: 2026年09月28日 06:10
ミナスジェライス州の在来果実から分離された乳酸菌の機能性を調べた研究
発酵食品の開発では、自然界のさまざまな環境から乳酸菌を探し出すことが一つの戦略になります。乳酸菌とは、糖を分解して乳酸をつくる細菌の仲間で、ヨーグルトや漬物などの発酵食品に古くから利用されてきました。研究チームは、果実が酸性の環境に適応した乳酸菌の有望な供給源であることに着目しました。
公開日: 2026年09月14日 18:48
植物性ミルク代替品に潜む芽胞形成菌――ブラジル市場の111製品を調べた研究
豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなど、植物を原料にした「ミルク代替飲料」(植物性ミルク代替品)は、健康志向や環境への配慮を背景に世界中で消費が広がっています。研究チームは、ブラジルで急速に市場が拡大しているこれらの製品について、微生物学的な品質と安全性のリスクがどの程度あるのかを明らかにしようと…
公開日: 2026年09月14日 16:09
ミレット(トウジンビエ)全粒粉を使った犬用ビスケットで乳酸菌は生き残るか——配合ごとの比較研究
ペットと暮らす人が増えるなかで、健康に配慮したペットフードへの関心が高まっています。その一つの方向として注目されているのが、生きた有用菌を食品に組み込む「プロバイオティクス」です。プロバイオティクスとは、適切な量を与えたときに宿主の健康に役立つ生きた微生物のことを指します。ただし、生きた菌を製品に入…
公開日: 2026年09月13日 19:10