著者の所属・活動拠点の国は、インドです。

掲載誌:Asian Journal of Applied Chemistry Research

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

研究チームは、緑茶、紅茶、コーヒーから回収したカフェインを含む抽出物と、医薬品グレードのカフェインについて、加熱によるタンパク質の変性を抑える働きを比較しました。抗炎症作用の可能性を探るため、卵白アルブミンというタンパク質を用いた試験を行いました。

何を、どのように調べたか

著者らは、緑茶、紅茶、コーヒーから溶媒で成分を抽出し、定性的な試薬反応で調べました。各抽出物と医薬品グレードのカフェインを、公称量で100 mL当たり1~5 mgとなるように試料として調製し、卵白アルブミンと、酸性・アルカリ性の度合いを保つリン酸緩衝液に混ぜて加熱しました。その後、紫外・可視光の吸収を測る方法で変性の抑制率を評価し、抗炎症薬のイブプロフェンを比較の基準としました。

主な報告結果

試験した量の範囲で、変性の抑制率は医薬品グレードのカフェインが43.97~44.50%、緑茶の抽出物が43.93~44.48%、紅茶が43.91~44.42%、コーヒーが43.38~44.44%でした。これらの値は近く、最大の公称量では、カフェインを含む試料間の差は0.08パーセントポイントと報告されています。一方、比較基準のイブプロフェンの抑制率は81.58%でした。

この報告が示すこと

著者らは、この結果を、試験条件下でのタンパク質変性の抑制についての予備的な比較と位置づけています。反応が似ていても、抽出物とカフェインが化学的に同等であることや、生体内で抗炎症効果を示すことを意味しません。また、定性的な試験では抽出物の純度は定量されておらず、反復測定に基づくばらつきや、最終的な反応液中の濃度も明確には示されていないため、解釈は今回の試験で観察された反応の比較に限られます。

※本記事は原著論文の抄録だけで作成しています。

原著論文の著者・所属:Suraj Kumar Sharma(Netaji Subhas Institute of Pharmacy, Netaji Subhas University, Jamshedpur, Jharkhand, India)、Tahseen Shama(Netaji Subhas Institute of Pharmacy, Netaji Subhas University, Jamshedpur, Jharkhand, India)、Sajan Kumar(Netaji Subhas Institute of Pharmacy, Netaji Subhas University, Jamshedpur, Jharkhand, India)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Suraj Kumar Sharma, Tahseen Shama, Sajan Kumar. From Beverage to Bioactivity: Comparative In-vitro Evaluation of the Anti-Inflammatory Potential of Caffeine from Tea and Coffee. Asian Journal of Applied Chemistry Research(出版社:Sciencedomain International) 2026-11-06. DOI: 10.9734/ajacr/2026/v17i4435. 原著ライセンス:CC BY.