著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering)

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

環境への影響と費用をあわせて調べる

大豆を発酵させて作る食品、テンペの製造では、温室効果ガスや排水による環境への影響に加え、操業にかかる費用も課題となります。研究チームは、小規模なテンペ製造事業者3社を対象に、環境負荷と生産費用の両面を調べました。

対象はTempe Pratama、Tempe Murni AMR、Tempe Sumber Masです。環境への影響はライフサイクルアセスメント(LCA)という手法で評価し、費用はライフサイクルコスト(LCC)という手法を用いて、5年間の総生産費用を算定しました。

薪を使った煮沸工程が環境負荷に関係

著者らの報告では、原料1キログラム当たりの環境負荷が最も高かったのはTempe Pratamaでした。地球温暖化への影響を示す指標であるGWPは、二酸化炭素に換算して1.02387キログラムと報告されています。特に、薪を燃料として使う煮沸工程が、この負荷に大きく関わっていました。

費用では操業費が最大の構成要素

費用の分析では、操業費が総生産費用の中で最大の構成要素でした。5年間の費用を現在の価値に換算した正味現在費用(NPC)が最も高かったのはTempe Sumber Masで、1キログラム当たり7,492インドネシアルピアと報告されています。

著者らは、環境負荷と長期的な費用を減らすための改善策として、より環境に配慮した燃料の利用を提案しています。今回の研究は、環境負荷が最大の事業者と費用が最大の事業者は同じではなく、テンペ製造の特徴を捉えるには、環境と費用の両方を見ることが重要だと示しています。

原著論文の著者・所属:Nita Kuswardhani(Universitas Jember)、Miftahul Choiron(Universitas Jember)、Octafian Maulana Qomaruzzaman(Universitas Jember)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Nita Kuswardhani, Miftahul Choiron, Octafian Maulana Qomaruzzaman Life Cycle Assessment and Life Cycle Cost Analysis of Small Scale Tempeh Industries. Jurnal Teknik Pertanian Lampung (Journal of Agricultural Engineering) 2026-08-24. DOI: 10.23960/jtepl.v15i4.1590-1605. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。