著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:KnE Life Sciences

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

バナナは豊富に生産される農産物で、さまざまな形に加工して食べられています。その一つが、バナナを焼いて仕上げる「干しバナナ」と呼ばれる加工品です。研究チームは、上手に作られた干しバナナが消費者にとって独特の満足感をもたらす食品であることに着目しました。

著者らは、顧客満足度が顧客の継続的な支持(ロイヤルティ)を保ち、高めるうえで重要な要素であり、零細・小規模・中規模事業者(MSME)にとって欠かせないものだと位置づけています。この研究は、インドネシア・南スマトラ州ブリタン・マダン・ラヤ地区の事業者Lenisaが販売する干しバナナについて、消費者の満足度を評価し、製品に求められている特性を明らかにすることを目的としています。

調べ方

研究チームは、満足度を測るために二つの手法を用いました。一つは重要度・実績分析(IPA)と呼ばれる方法で、製品のさまざまな特性(属性)について、消費者がどれほど重視しているかと、実際の製品の出来をどう評価しているかを照らし合わせ、改善や維持が必要な点を整理するものです。

もう一つは顧客満足度指数(CSI)で、消費者の評価をまとめて一つの数値として表し、全体としての満足の度合いを示す指標です。

主な結果

要旨によると、Lenisaの干しバナナについて消費者が望む属性として、パッケージのデザイン、製造許可に関する情報、賞味期限の表示が挙げられました。

一方、現状を維持すべき属性としては、甘い味、黄金色がかった茶色の魅力的な色合い、日持ちの良さ、原材料の表示、品質に見合った価格、そして見た目や盛り付けなどの提示の仕方が示されました。

顧客満足度指数は0.71と算出されました。研究チームの基準では0.66から0.80の範囲が「満足」に当たるため、回答者の満足度はこの「満足」の区分に入り、消費者は全体としてLenisaの干しバナナに満足しているという結果でした。

研究が示すこと

この研究は、地域の小規模事業者の干しバナナが、味や色、価格といった製品そのものの特性では消費者から評価を得ている一方、パッケージや表示に関する点が消費者の求める属性として浮かび上がったことを報告しています。全体として満足と判断された製品についても、どの特性を保ち、どこに目を向けるべきかを整理できることを示した事例といえます。

原著論文の著者・所属:Ika Gusriani(Department of Agricultural Technology, Faculty of Agriculture, University of Bengkulu, Bengkulu)、ㅤ Nuraini(Department of Agricultural Technology, Faculty of Agriculture, University of Bengkulu, Bengkulu)、Hidayat Koto(Department of Agricultural Technology, Faculty of Agriculture, University of Bengkulu, Bengkulu)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Ika Gusriani, ㅤ Nuraini, Hidayat Koto. Analysis of Customer Satisfaction Toward “Dried Banana” Products of Lenisa MSME in Belitang Madang Raya District, South Sumatra. KnE Life Sciences 2026-10-29. DOI: 10.18502/kls.v10i2.21876. 原著ライセンス:CC BY.