著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Midwifery Student Journal.

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

妊娠から出産後までをつなぐケア

著者らは、子どもの発育阻害(スタンティング)の予防を意識した助産ケアを、妊娠中から出産、産後、新生児のケア、家族計画まで継続して実施し、母子の経過を報告しました。スタンティングとは、慢性的な栄養不足などによって、年齢に見合う身長の伸びが妨げられる状態です。

対象は、初めて妊娠した25歳の女性です。著者らは地域の保健センターで妊娠32週から関わり、本人から得た情報や既存の記録などを用いて、1人の女性とその子どもへのケアをまとめました。妊娠中の訪問は、38週までに5回行われました。

栄養と授乳を支え、母子の経過を確認

妊娠中は母体の健康状態や胎児の成長を確認し、栄養のとり方、鉄剤の継続、出産の準備などについて説明しました。発育阻害の予防に関する相談では、出産後早期の授乳開始、母乳だけで育てること、予防接種なども取り上げました。腰痛や足のむくみ、頻尿といった妊娠中の不快症状にも対応し、著者らは症状が改善したと報告しています。

女性は妊娠38週で出産し、女児の出生時の体重は3,140グラム、身長は48センチでした。生後3日には顔や白目が黄色くなる生理的黄疸がみられましたが、著者らは授乳の支援などのケアを行い、その後、黄疸は解消したとしています。新生児期の最終訪問時の体重は3,500グラムでした。

著者らによると、産後の子宮の回復は正常に進み、母親はケアに関する助言や相談内容に沿って行動しました。家族計画についての相談後には、本人が子宮内に装着する避妊具であるIUDを選び、装着を受けました。

予防の取り組みを一続きの支援に

著者らは、この事例を、健康と栄養の確認、食事の指導、鉄剤、授乳支援、家族計画を継続的なケアの中に組み込んだ実践としてまとめています。一方、対象は1組の母子で、子どもの成長を長期間追跡していないため、スタンティングを実際に予防できたかは確かめられないとしています。

この報告が伝えるのは、予防効果そのものの証明ではなく、妊娠中から産後まで支援を途切れさせず、母子の状態に応じたケアと予防のための情報提供をつなぐ取り組みです。

原著論文の著者・所属:Febrian Ulan Tri Utami, Febrian Ulan Tri Utami(Poltekkes Mataram)、Iin Rumintang, Baiq(Jurusan Kebidanan, Poltekkes Kemenkes Mataram)、Arsy Nur Cory'ah, Fitra(Jurusan Kebidanan, Poltekkes Kemenkes Mataram)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Febrian Ulan Tri Utami, Febrian Ulan Tri Utami, Iin Rumintang, Baiq, Arsy Nur Cory'ah, Fitra Studi Kasus : Asuhan Kebidanan Berkelanjutan Berbasis Pencegahan Stunting Pada Ny.W Sampai Masa Nifas. Midwifery Student Journal. 2026-10-30. DOI: . 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。