著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。
掲載誌:Amerta Nutrition
ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
身近な食品を使った補食の効果を調べる
研究チームは、大豆の発酵食品であるテンペの抽出液を補食として与えることで、発育阻害のある幼児の体重、身長、体格指数(BMI)がどう変化するかを調べました。発育阻害とは、年齢に対して身長が低い状態を指します。この研究は、地域で利用される食品を使った栄養補給が、子どもの成長を支える方法になるかを検討したものです。
144人を対象に2か月間の変化を比較
対象は、バンタルジュグ地区に住む生後13〜59か月の発育阻害のある幼児144人でした。研究チームは、テンペ抽出液を与える72人と、抽出液を与えず地域の保健担当者による通常の幼児保健サービスを受ける72人について、開始前と終了後の測定値を比較しました。抽出液を与える群には、テンペ50グラムに相当する250ミリリットルを毎日、2か月間提供しました。
抽出液を与えた群では、平均体重が10.29キログラムから11.18キログラムに、平均身長が84.32センチメートルから85.98センチメートルに増加しました。体重と身長から算出する体格の指標であるBMIも、平均14.07から14.62キログラム毎平方メートルに上昇しました。著者らは、これら三つの指標の変化はいずれも統計的に有意だったと報告しています。
対照群でも体重と身長は増加しましたが、BMIの変化は統計的に有意ではありませんでした。また、著者らは、両群の変化量を比較した結果、体重、身長、BMIのいずれも抽出液を与えた群で有意に大きく改善したと報告しています。
地域の食品による栄養支援の可能性
研究チームは、この結果から、テンペ抽出液を補食に用いることが、発育阻害のある幼児の成長指標の改善につながったと結論づけています。地域で利用される食品を使った補食が、発育阻害や栄養不良への対策を補う手段になり得ることを示した研究です。
原著論文の著者・所属:Mamlukah、Susianto、Bibit Nasrokhatun Diniah、Dera Sukmanawati
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Mamlukah, Susianto, Bibit Nasrokhatun Diniah, Dera Sukmanawati The Effect of Tempeh Extract Supplementation as a Local Food on Improvements in Weight, Height, and Body Mass Index in Stunted Toddlers. Amerta Nutrition 2026-10-29. DOI: 10.20473/amnt.v10i2sp.2026.45-55. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.
本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。