著者の所属・活動拠点の国は、インドネシア、マレーシアです。

掲載誌:Jurnal Kesehatan Manarang

ライセンス: CC BY-SA 4.0 対象: 公開論文 確認元: 論文PDF

食事の履歴と身長の発育を比較

研究チームは、インドネシアのケアン保健センターの管轄地域で、生後24~59か月の幼児を対象に、過去のたんぱく質摂取と発育阻害との関連を調べました。発育阻害とは、年齢に対して身長が低い状態を指します。たんぱく質は子どもの成長を支える栄養素であり、その摂取不足がこの地域の幼児の発育阻害と結びついているかを確かめることが研究の目的でした。

64人の身長と過去3か月の食事を調査

研究は2026年1~5月に実施され、発育阻害のある幼児32人と、身長の評価で正常とされた幼児32人を比較しました。研究チームは身長を測定するとともに、保護者への聞き取りで過去3か月に食べた食品の種類、量、頻度を調べ、たんぱく質の摂取量を推定しました。

摂取歴の分類には、この研究で定めた基準が使われました。推奨摂取量の40%以上を「十分」、40%未満を「不足」とし、発育阻害の有無との関連を分析しました。

摂取不足と発育阻害に関連を報告

たんぱく質の摂取が不足に分類された幼児は、発育阻害のある群では32人中22人、68.8%でした。一方、正常とされた群では32人中5人、15.6%で、研究チームは両者に統計的に有意な関連があったと報告しています。

論文が報告した未調整のオッズ比は11.88でした。これは、摂取不足の幼児では、十分とされた幼児に比べ、発育阻害があることのオッズという統計上の指標が約12倍だったという意味です。発育阻害になる確率がそのまま約12倍という意味ではありません。95%信頼区間は3.535~39.925で、著者らは推定の幅が広いことも指摘しています。

成長を考えるうえでの食事の位置づけ

著者らは、たんぱく質の摂取不足の履歴を、この地域の幼児の発育阻害に関わるリスク要因と結論づけました。ただし、食事の調査は保護者の記憶に基づき、分析ではほかの要因の影響を調整していません。この結果は関連を示すもので、たんぱく質不足だけが発育阻害の原因だと確定したものではありません。

この研究は、幼児の身長の発育を捉える際に、日々のたんぱく質摂取にも目を向ける意味を示しています。著者らは、栄養についての知識だけでなく、家庭が栄養のある食品を入手し、購入できるかも重要だと述べています。

原著論文の著者・所属:Rahmaniah Rahmaniah(Faculty of Health Sciences, Universitas Sulawesi Barat, Indonesia)、Anisa Dwirizky Abdullah(Faculty of Health Sciences, Universitas Sulawesi Barat, Indonesia)、Wahdaniyah Wahdaniyah(Faculty of Health Sciences, Universitas Sulawesi Barat, Indonesia)、Mansoor Abdul Hamid(Faculty of Food Science & Nutrition, Universiti Malaysia Sabah, Malaysia)、Arfayanti Arfayanti(Faculty of Health Sciences, Universitas Sulawesi Barat, Indonesia)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Rahmaniah Rahmaniah, Anisa Dwirizky Abdullah, Wahdaniyah Wahdaniyah, Mansoor Abdul Hamid, Arfayanti Arfayanti History Of Protein Intake As Risk Factor For Stunting Among Toddlers In The Service Area Of The Keang Community Health Center. Jurnal Kesehatan Manarang 2026-08-23. DOI: 10.33490/jkm.v12i2.2436. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。