著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Jurnal Ners

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

研究チームは、思春期の食習慣と、感情の調整や人間関係などに関わる心理・社会面の発達との関連を調べました。思春期は身体だけでなく心理面や社会との関わりも大きく変わる時期です。著者らは、食習慣とこうした発達との関係について、研究がまだ限られていることを背景に挙げています。

何を、どのように調べたか

研究チームは2025年7~11月、インドネシアのデポック市にある中学校1校で、生徒305人を対象に横断研究を行いました。横断研究とは、ある時点での状態を調べ、項目間の関連を見る方法です。参加した生徒は12~17歳で、平均年齢は13.68歳でした。

食習慣は、食品を食べる頻度を尋ねる20項目の自己記入式質問票で評価しました。心理・社会面については、感情、他者を思いやる行動、友人関係、多動、行動上の問題を扱う「子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)」を使いました。食習慣を良好・不良、心理・社会面の状態を正常域・境界域・異常域に分類し、その分布に関連があるかをカイ二乗検定で調べました。

主な報告結果

研究チームは、食習慣と心理・社会面の発達との間に統計的に有意な関連があったと報告しています(p=0.0001)。食習慣が良好とされた132人では、心理・社会面の評価が正常域だった生徒は86人、異常域だった生徒は32人でした。一方、食習慣が不良とされた173人では、正常域が51人、異常域が109人でした。

全体では、食習慣が不良とされた生徒が56.7%、心理・社会面の評価で異常域に分類された生徒が46.2%でした。これらは質問票に基づく分類として報告された結果です。

この報告が示すこと

著者らは、思春期の食行動を身体の栄養補給だけでなく、感情の調整や社会への適応とも関わるものとして捉え、栄養教育と心理・社会面の支援を組み合わせる重要性を述べています。ただし、この研究は同じ時点の状態を調べたもので、食習慣が心理・社会面の状態を引き起こしたかどうかを示すものではありません。学校で生徒の生活と心の状態を支える際に、両方を併せて見る意義を伝える報告です。

原著論文の著者・所属:Dwi Suratmini(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)、Duma Lumban Tobing(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)、Raphita Diorarta(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)、Nurul Aryani Nasution(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)、Clara Oktalia Cahyani(Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Dwi Suratmini, Duma Lumban Tobing, Raphita Diorarta, Nurul Aryani Nasution, Clara Oktalia Cahyani The Relationship Between Eating Patterns and Psychosocial Development in Adolescents. Jurnal Ners 2026-10-09. DOI: 10.31004/jn.v10i4.60004. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。