著者の所属・活動拠点の国は、リベリアです。
掲載誌:International Journal of TROPICAL DISEASE & Health
ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
研究の目的
研究チームは、リベリアのモンロビア、ペインズビルにあるオメガ・ニュー・マーケットで、調理済み食品の販売者が腸チフスについてどの程度知り、予防にどのような態度を持ち、予防行動を実践しているかを調べました。リベリアでは腸チフスが公衆衛生上の課題である一方、地域の市場で働く食品販売者についての情報は限られていることが背景にあります。
何を、どのように調べたか
研究チームは2026年5~7月に、18歳以上の調理済み食品販売者155人を対象に質問票調査を行いました。参加者は全員女性でした。Google Formsを用いて、腸チフスに関する知識、態度、本人が報告する予防行動などを収集し、年齢、教育、販売経験、調理用水の水源などと予防行動との関連を統計的に調べました。これは、調査時点の状況を捉える横断研究です。
主な報告結果
著者らの評価では、知識が良好だった人は69.7%、予防に対する態度が良好だった人は48.4%、良好な予防行動を報告した人は43.9%でした。正式な食品安全研修を受けたと答えた人はいませんでした。食品を扱う前に必ず石けんで手を洗うと答えた人は31.6%、腸チフスのワクチンがあることを知っていた人は49.7%でした。複数の要因を考慮した分析では、販売経験が3年を超えることと手押しポンプの水を使うことが、良好な予防行動を報告するオッズの高さと関連していました。教育と本人が申告した腸チフスの既往歴も、予防行動に関連していました。
この報告が示すこと
研究チームは、調査した販売者の知識、態度、報告された行動の間には隔たりがあり、実践的な食品衛生教育と地域の状況に合った予防策を検討する意義があると述べています。ただし、予防行動は本人の回答に基づくものであり、この横断研究から、販売経験や水源などが行動の違いを引き起こしたとは判断できません。
原著論文の著者・所属:Macklin Marvin Korvah(Department of Public Health, University of Liberia, Monrovia, Liberia)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Macklin Marvin Korvah. Typhoid Fever Knowledge, Attitudes, and Preventive Practices among Cooked-food Vendors in Omega New Market, Paynesville, Monrovia, Liberia: A Cross-Sectional Study. International Journal of TROPICAL DISEASE & Health 2026-11-04. DOI: 10.9734/ijtdh/2026/v47i111797. 原著ライセンス:CC BY.