掲載誌:Advances in Clinical Medical Research

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

インドでは急速な近代化と生活様式の変化により、カロリーが高く栄養価の乏しい加工食品の消費が増え、同時に身体活動の水準が大きく低下していると著者らは述べています。かつて先進国の問題とされてきた肥満が、インドのような開発途上国でも増加傾向にあるという背景があります。

こうした状況を踏まえ、研究チームはシヴァモッガの医学生を対象に、食事のパターンと体格を示す指標との関連を調べました。ここで用いられた体格指標は、身長と体重から算出するBMI(体格指数)と、腹部まわりの太さを表すウエスト周囲長(WC)の2つです。

調べ方

研究は横断研究として行われました。横断研究とは、ある一時点で対象者の状態をまとめて調べる方法で、時間を追って変化を追跡するものではありません。

参加した503人の学生全員に、自記式の質問票が配られました。質問の内容は、ふだんの食習慣と1日の身体活動の程度です。あわせて、身長、体重、ウエスト周囲長、ヒップ周囲長が測定されました。参加者はBMIとウエスト周囲長によってグループ分けされ、統計解析にはカイ二乗検定が用いられました。統計的に意味のある差とみなす基準は、p値が0.05未満であることとされています。

主な報告結果

論文の報告によると、学生の88%以上が、ジャンクフードを週3回以上という高い頻度で食べていました。一方で、92%の参加者は果物を食べる頻度が低く、週1回未満でした。

生野菜やサラダを食べない習慣、甘い料理と塩気のあるスナックを毎日とること、外食時に清涼飲料水を日常的に飲むことは、BMIとウエスト周囲長がより高いことと統計的に有意な関連を示したと報告されています。また、スポーツへの参加はウエスト周囲長と有意な逆方向の関連、つまりスポーツに参加している人のほうがウエスト周囲長が小さいという関係がみられました。

なお、これらはいずれも一時点での関連を示すものであり、原著の解析はどちらが原因でどちらが結果かを判定するものではありません。

この研究が示すこと

著者らは結論として、食事とその重要性についての啓発を広め、より健康的な食事と活動的な生活を促す政策を立てる必要があると述べています。さらに政策立案者に対して、非感染性疾患(NCD、生活習慣などと関わる慢性的な病気の総称)の増大するリスクを和らげるため、教育課程に栄養教育と必須の身体活動プログラムを組み込むことを検討するよう提起しています。

将来の医療者である医学生という集団においても、ジャンクフードの頻繁な摂取と果物の少なさが広く見られたという報告は、食環境の変化が特定の職業や知識の有無に限らず及んでいることを示す一例として読むことができます。

著者:Haninder Sonu、Nandini B. N、Shwetha C Pondomatt

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Haninder Sonu, Nandini B. N, Shwetha C Pondomatt. A CROSS-SECTIONAL STUDY ON THE ASSOCIATION BETWEEN DIETARY PATTERNS AND ANTHROPOMETRIC MEASURES (BMI AND WAIST CIRCUMFERENCE) AMONG MEDICAL STUDENTS OF SHIVAMOGGA. Advances in Clinical Medical Research 2026-09-30. DOI: 10.5281/zenodo.23058904. 原著ライセンス:CC BY.