掲載誌:Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research)

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

この資料のねらい

今回紹介するのは、ポルトガルの伝統的な料理を、植物性食材だけで作れるように考え直したレシピ集です。題名は「ポルトガルの伝統レシピ:100%植物性バージョン」で、Desafio Vegetarianoが制作しました。

資料の概要によると、このレシピ集は「フードリテラシー」を育てる教材として作られました。フードリテラシーとは、食べ物の選び方や調理、食と健康・環境との関わりを理解し、日々の食事に生かす力のことです。なじみのある料理を植物性100%で作る形にすることで、参加者が身近な料理を新しい角度から試せるように工夫されています。そのうえで、より健康的で持続可能な食の選択を後押しすることをねらいとしています。

どのように作られ、使われたか

このレシピ集は、リスボンで行われている「FoodCLIC リスボン・リビングラボ」のために作られました。リビングラボとは、実際の生活の場で関係者が一緒に課題に取り組み、新しい方法を試す仕組みを指す言葉です。

レシピ集は、2026年2月に参加者へ届けられた食材セット(フードバスケット)に同封されました。さらに、料理ワークショップでも使われました。ワークショップでは、参加者が実際にレシピの料理を作り、ポルトガルの伝統料理に代わる植物性の選択肢を体験しました。

この資料から分かること

公開されている概要に書かれているのは、レシピ集のねらい、内容、配布とワークショップでの実践までです。参加者の食習慣の変化や、健康・環境への影響を測った結果は、この概要には示されていません。そのため、この概要からは教材の効果は分かりません。

それでもこの取り組みは、植物性の食事を勧めるときに、まったく新しい料理ではなく、身近な伝統料理を出発点にするという工夫を示しています。食材の配布と調理体験を組み合わせて、食の選び方を見直すきっかけをつくろうとする試みだといえます。

原著論文の著者・所属:Desafio Vegetariano

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Desafio Vegetariano. Receitas Tradicionais Portuguesas: Versão 100% Vegetal. Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research) 2026-08-27. DOI: 10.5281/zenodo.22130648. 原著ライセンス:CC BY.