著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Journal of Accounting Research Utility Finance and Digital Assets

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

ハラール商品の購入意向を調べる

研究チームは、メダン市の商業施設サンプラザにある日本食店「Sushi Tei」で、イスラムの価値観に沿ったマーケティングと商品品質の評価が、ハラール商品を購入したいという気持ちにどう関わるかを調べました。ハラールとは、イスラムの教えで許されていることを指し、食品では原材料や調理過程などが関わります。

論文が扱う「イスラム・マーケティング」は、ハラール表示だけでなく、誠実さ、公正さ、責任などを重視する考え方です。この研究では、ブランドの認知、品質保証への信頼、ハラール表示などについて消費者の評価を尋ねています。

利用経験のある100人に質問

調査対象は、同店を複数回利用した経験のある17歳以上のムスリム消費者100人でした。研究チームは条件に合う人を選び、オンラインと対面で質問票を配布しました。回答者の86%が女性、78%が17~25歳でした。

質問票では、各項目への賛否を5段階で回答してもらいました。商品品質については、鮮度、味、衛生状態、価格、利用のしやすさなどを評価しました。購入意向には、再び来店したいか、他人に勧めたいか、店を優先して選びたいかといった項目を含めています。著者らは、二つの評価と購入意向との関係を同時に調べる重回帰分析を行いました。

両方の評価が購入意向と結び付いた

著者らは、イスラム・マーケティングと商品品質のどちらも、評価が高いほど購入意向が高いという、統計的に有意な関係を報告しました。分析モデル内で関係の強さを比較する標準化係数は、それぞれ0.616と0.297で、イスラム・マーケティングの方が大きい結果でした。また、二つの評価を組み合わせたモデルは、購入意向のばらつきの44.4%を説明したと報告しています。

著者らは、ハラールの保証やブランドへの信頼が安心感につながり、味や鮮度、清潔さなどの品質も購入意向を支えると解釈しています。この研究が伝えるのは、調査した消費者にとって、宗教上の価値観に沿う安心感と、食事の品質への評価の両方が、再び利用したいという気持ちと結び付いていたということです。

原著論文の著者・所属:Nursabrina Rambe(Malikussaleh University)、Cut Sukmawati(Malikussaleh University)、Sufi(Malikussaleh University)、Nursanjaya(Malikussaleh University)、Riyandhi Praza(Malikussaleh University)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Nursabrina Rambe, Cut Sukmawati, Sufi, et al. THE IMPACT OF ISLAMIC MARKETING IMPLEMENTATION AND PRODUCT QUALITY ON THE INTEREST IN BUYING HALAL PRODUCTS AT SUSHI TEI SUN PLAZA IN MEDAN CITY. Journal of Accounting Research Utility Finance and Digital Assets 2026-08-22. DOI: 10.5281/zenodo.22833638. 原著ライセンス:CC BY.