著者の所属・活動拠点の国は、ドイツです。
掲載誌:Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research)
ライセンス: CC BY 4.0 対象: 公開論文 確認元: DataCite
研究の目的
肉などの従来の食材に代わるタンパク質源は「代替タンパク質」と呼ばれます。LIKE-A-PROの研究チームは、飲食店のメニューの見せ方を工夫することで、代替タンパク質を使った料理を客が見つけやすく、選びやすくできるかを調べました。
この試行では、従来の料理をメニューから外さないことを前提にしています。選択肢を減らすのではなく、提示の仕方を変える方法を検討した点が特徴です。
何を調べたか
試行は、スペインのLABeとベルギーのBar Ameliaという2つの飲食店で行われました。研究チームは、客が料理を選ぶ場であるメニューを「選択環境」として捉え、そのデザインの違いが代替タンパク質料理の選ばれ方にどう関わるかを検討しました。
今回紹介できるのは資料の概要部分に記載された内容に限られ、具体的な数値や詳しい手順は示されていません。
主な結果
報告によると、代替タンパク質料理は、ベジタリアン向けやヴィーガン向けとして別の欄にまとめるよりも、通常のメニューの中に組み込んだ場合のほうが良い結果を示しました。
また、味や食感などの感覚に訴える魅力的な説明を添えることも、客の関心を引くのに役立ったとされています。実際に料理を試した客は、おおむね高い評価をつけていました。
この研究が示すこと
研究チームは、代替タンパク質料理を特別な枠ではなく魅力ある料理の一つとして提示すれば、メニューのデザインが「まず試してもらう」きっかけを支えうると述べています。
一方で、長く定着させるには、安定した需要、料理の品質、事業として成り立つ見通しが引き続き重要だとしています。メニューの工夫は入り口を広げる手段であり、それだけで継続的な成功が決まるわけではないという位置づけです。
原著論文の著者・所属:Xhelili, Arlind(Collaborating Centre on Sustainable Consumption and Production)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Xhelili, Arlind. LIKE-A-PRO | Choice environment behavioural pilot factsheet. Making alternative proteins easier to notice and choose. Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research) 2026-10-30. DOI: 10.5281/zenodo.23803645. 原著ライセンス:CC BY.