著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Ijtima'

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

著者らは、インドネシアのジェンガワ村で、地元産のトウモロコシを家庭でも作れる加工食品に変え、経済的な価値を高めることを目指した。同村ではトウモロコシが豊富に収穫される一方、その利用は未加工での販売や、ゆでる・揚げるといった簡単な調理に限られていた。論文は、大学生の地域貢献活動として行われた、トウモロコシのプリン「PUJA DARLING」の開発と住民への実演、その評価を報告している。

何を、どのように調べたか

著者らはまず現地を観察し、トウモロコシの利用状況と課題を確認した。そのうえで、想定する購入者、商品の特徴、販売経路、費用と収入などを整理する事業計画の枠組みを用い、家庭規模での製造・販売を検討した。

開発したプリンは、材料全体の80%をスイートコーンとし、トウモロコシ本来の風味を生かすために砂糖の量を抑えた。試作では配合や食感を調整し、小さなプラスチック容器にラベルを付ける包装も工夫した。住民に作り方を実演した後、試食時の反応を観察し、家庭で事業として続けられるかを短く話し合った。包装や販売価格が地域の購買力に合うかどうかも評価の対象とした。

主な報告結果

著者らは、実演と試食に住民が強い関心を示し、地元のトウモロコシを多様な食品に加工することへの理解や、加工の知識・技能が高まったと報告している。

完成したプリンについては、トウモロコシの風味を前面に出しながら、身近な材料と通常のプリン作りの工程で製造できると説明している。また、簡素ながら見栄えを工夫した包装と、地域で覚えやすい商品名を組み合わせたことで、家庭で製造・販売する商品の候補になり得ると評価した。

この報告が示すこと

著者らは、地域の農産物の価値を高める方法として、加工技術だけでなく、包装や商品名も含めて住民に伝える意義を示している。この報告での評価は試食時の反応や話し合いを中心としたものであり、家庭での事業化は、継続的な収益が確認された成果ではなく、取り組みから見いだされた可能性として位置付けられている。

原著論文の著者・所属:Muhammad Fikri Darmawan(Universitas Islam Jember, Jawa Timur, Indonesia)、Nailatus Hidayah(Universitas Islam Jember, Jawa Timur, Indonesia)、Maghfirotur Rohmah(Universitas Islam Jember, Jawa Timur, Indonesia)、Imelda Putri Hartono(Universitas Jember)、Triandika Kirani(Universitas Jember)、Satria Belva Nararya(Universitas Jember)、Siti Kamalia(UIN KHAS Jember)、Rizkiyatul Hasanah(UIN KHAS Jember)、Muhammad Halil Hakiki(UIN KHAS Jember)、Arief Tri Nugroho(Universitas dr. Soebandi)、Andyn Surya(Universitas dr. Soebandi)、Balqis Nabilah(Universitas dr. Soebandi)、Fachri Husaini(Universitas As-Sunniyah Kencong)、Dewi Mayang Sari(Universitas As-Sunniyah Kencong)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Muhammad Fikri Darmawan, Nailatus Hidayah, Maghfirotur Rohmah, et al. Pemanfaatan Hasil Pertanian Jagung melalui Produk Kreatif PUJA DARLING di Desa Jenggawah Kabupaten Jember. Ijtima'(出版社:UIR Press) 2026-10-31. DOI: 10.25299/ijtima.2026.30034. 原著ライセンス:CC BY.