著者の所属・活動拠点の国は、ナイジェリアです。
掲載誌:FUDMA Journal of Sciences
ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
農家の土地利用の選択を調べる
気候変動を抑え、その影響に適応する対策を考えるには、農家が土地の使い方をどう選んでいるかを知ることが重要です。研究チームは、ナイジェリア北西部のトウモロコシ農家を対象に、気候変動対策に関わる土地利用の判断への認識を調べ、世界銀行による支援のあり方も検討しました。
調査では、複数の段階を経て540人の農家を選び、質問票で集めた回答を、割合や平均などを用いて整理しました。
土地利用の分類とトウモロコシの価値
著者らは、農家の土地利用に関する選択の60.56%を「持続不可能」、39.44%を「持続可能」に分類したと報告しています。それぞれの平均農地面積は2.54ヘクタールと1.57ヘクタールでした。利用可能な抄録には、この分類に用いた具体的な基準は示されていません。
「持続不可能」に分類された選択では、トウモロコシの金銭的な価値がより高く、著者らはその理由を無機肥料の使用にあると説明しています。また、農家の74%は、農業技術などを伝える普及員との接触や訪問があったと回答しました。
生産と持続可能な土地利用をどう結びつけるか
著者らは、温室効果ガスの排出を減らす必要性を踏まえ、農業普及員や土壌管理の関係者が、有機質の肥料を適切かつ効率よく使って収量を高める方法を農家に伝えるよう提言しています。さらに、持続可能な土地利用を支えるため、関係者や世界銀行に対し、除草の労力を減らす動力付きの道具の開発を求めています。
これらは研究から示された提言であり、支援策の効果を実証した結果ではありません。この研究は、生産物の価値の高さだけでなく、土地利用の持続可能性にも目を向け、農家への技術情報や作業面の支援を考える必要性を伝えています。
原著論文の著者・所属:Ekundayo Afolabi(National Agricultural Extension and Research Liaison Services, Ahmadu Bello University)、Abine Alexander Atama、Abdulkabir Onoruoyiza Taru、Sarah Ojoma Amanabo、Omojo Isabella Akuh
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Ekundayo Afolabi, Abine Alexander Atama, Abdulkabir Onoruoyiza Taru, et al. Maize Farmers' Perception of Land-based Decisions for Climate Change Mitigation, Adaptation and World Bank Intervention in Northwest, Nigeria. FUDMA Journal of Sciences 2026-08-27. DOI: 10.33003/fjs-2026-1015-5832. 原著ライセンス:CC BY.