著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Journal of Multidisciplinary Research

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

Instagramは飲食店の宣伝にどう使われているか

研究チームは、飲食店KaneekanのInstagramアカウント「@kaneekann」を対象に、投稿が商品情報の提供、消費者とのやり取り、視覚的な宣伝にどう使われているかを調べました。商品の見せ方だけでなく、情報の探しやすさや店との会話を含めて、宣伝の仕組みを理解することが目的です。

著者らは、プロフィールや投稿、短期間表示されるストーリーズ、過去のストーリーズをまとめるハイライト、コメントなどを観察しました。さらに、アカウントを管理する店主と消費者への詳しい聞き取り、投稿資料の記録を行い、情報提供・交流・宣伝という三つの観点から内容を整理しました。

商品を知り、質問し、注文につながる構成

論文によると、写真や動画、投稿の説明文には、メニュー、価格、キャンペーン、味の種類、営業時間、注文方法などが掲載されていました。聞き取りに参加した消費者は、店へ行かなくても商品を把握でき、情報も分かりやすいと評価していました。プロフィールやハイライトには所在地や注文先への案内もあり、商品を知るところから注文方法を探すところまでを結び付けていました。

著者らは、コメントや個別メッセージ、投票、質問への回答機能が、店と消費者の双方向のやり取りに使われていたと報告しています。消費者からは、対応が親切で、返信が速く、必要な情報を得られるという声がありました。Instagramは商品の展示だけでなく、購入前の疑問に答える窓口にもなっていました。

目を引く写真と、まだ薄い店の物語

商品写真や動画、期間を限った割引などの投稿は、消費者の注意を引いていました。聞き取りでは、見栄えのよい商品写真やキャンペーンが、商品を試してみたい気持ちと結び付けて語られました。一方、著者らは、商品の情報に比べ、店が大切にする価値や商品の独自性、ブランドの個性を伝える説明は目立たないと指摘しています。

この研究は、一つの店舗での観察と聞き取りに基づくもので、投稿による売上増加や因果関係を測ったものではありません。著者らが示したのは、見つけやすい情報、消費者への応答、目を引く写真や動画が組み合わさって、店と消費者の接点を形づくるということです。

原著論文の著者・所属:Dendy Fermansyah、Sapta Sari、Vethy Octaviani

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Dendy Fermansyah, Sapta Sari, Vethy Octaviani Instagram Content Analysis As A Promotional Medium For Kaneekan Food And Beverage Business. Journal of Multidisciplinary Research 2026-10-31. DOI: 10.70963/jmr.v3i1.833. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。