著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Abdimas Jurnal Pengabdian Masyarakat Universitas Merdeka Malang

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

小さな家内工業が抱えていた課題

インドネシア・バリ州カランガセム県のジャスリ村では、家内工業「スワスティ」が1996年からジャックフルーツを使った菓子「ドドル」を作り続けてきました。報告では、ドドルづくりに加熱調理とかき混ぜ、そして乾燥の工程が含まれることがうかがえます。

しかし著者らによると、この事業所には課題がいくつもありました。加工に人手がかかり、乾燥は天候に左右されます。生産できる量も限られ、品質にばらつきがあり、日持ちも短いままでした。そのため、増えている需要に十分応えられない状況だったと報告されています。

この取り組みは、地域貢献活動(コミュニティサービス)のプログラムとして行われました。目的は、生産の効率を高めること、事業者が新しい道具を使いこなせるよう技術力を育てること、製品の品質と日持ちを改善すること、そして家内工業としての競争力を支えることでした。

事業者と一緒に進めた技術導入

著者らは「参加型アクションリサーチ」という進め方を採りました。現場の当事者と協力しながら課題を見つけ、改善を実践し、その結果を振り返っていく手法です。今回は、問題の洗い出し、研修と指導、経過の確認と評価という段階で進められました。

導入されたのは「適正技術」、つまり現場の規模や条件に合った道具です。具体的には、ドドルを自動で加熱調理しながらかき混ぜる機械、食品用の乾燥機、そしてアルミ箔の自立型袋とハンドシーラー(手で操作する袋の封かん器)を組み合わせた包装でした。

作業時間の短縮と日持ちの延長

論文によると、取り組みを通じて、ジャックフルーツドドルの加工と包装に関する事業者の知識と実践的な技能が向上しました。

工程の変化も数値で示されています。加熱調理にかかる時間は4〜5時間から1.5時間に、乾燥にかかる日数は7〜10日から2日に短くなりました。製品の日持ちは2か月から4か月へ延びたと報告されています。

著者らは、こうした改善が生産の効率と生産能力の向上を後押しし、事業者が市場の需要に応えやすくなったとしています。

報告が示すこと

この報告は、人手に頼ってきた伝統菓子づくりの現場に、規模に合った道具を当事者とともに導入した結果、作業時間や製品の日持ちに変化が見られたことを伝えています。著者らは、こうした取り組みが適正技術の継続的な活用を支え、事業の長期的な発展につながるものと位置づけています。

原著論文の著者・所属:I Gusti Ayu Wita Kusumawati(Department of Nutrition, Faculty of Health and Science, Dhyana Pura University)、Gunawan Putu Wida(Department of Informatics Engineering, Faculty of Informatics Engineering, Dhyana Pura University)、Ida Bagus Agung Yogeswara(Department of Nutrition, Faculty of Health and Science, Dhyana Pura University)、Ni Wayan Nursini(Department of Nutrition, Faculty of Health and Science, Dhyana Pura University)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):I Gusti Ayu Wita Kusumawati, Gunawan Putu Wida, Ida Bagus Agung Yogeswara, Ni Wayan Nursini Improving the productivity and shelf life of Swasti jackfruit dodol through appropriate technology. Abdimas Jurnal Pengabdian Masyarakat Universitas Merdeka Malang 2026-08-20. DOI: 10.26905/abdimas.v11i2.16144. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。