この研究は、インドネシアの研究機関の研究論文です。

掲載誌:Jurnal Penelitian Ekonomi Manajemen dan Bisnis

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

何を明らかにしようとした研究か

この研究は、インドネシア・チカンデにある小売店「トコ・マジュ・ブルサマ」で販売されているバンガウ印シロップについて、卸売価格と販促活動が消費者の購買決定にどのような影響を与えるかを分析することを目的としています。

著者らが研究の背景として挙げているのは、2022年から2024年にかけて同店の顧客数と販売量が減少したという事実です。論文ではこの減少について、卸売価格の上昇と販促活動の効果が十分でなかったことが影響したのではないかと推測しており、その推測を検証することが調査の出発点になっています。

どのように調べたか

研究チームは、数値データを統計的に扱う量的アプローチを採り、調査法として質問紙による調査を用いました。データは同店の顧客に配布したアンケートを通じて集められています。

分析には複数の統計手法が組み合わされています。まず、アンケートの各項目が測りたいものを正しく測れているかを確かめる妥当性の検定と、回答の一貫性を確かめる信頼性の検定を行い、続いて回帰分析を使うための前提条件を確認する古典的仮定検定を実施しました。そのうえで、卸売価格と販促という二つの要因が購買決定に与える影響を同時に扱う重回帰分析を行い、各要因が単独で効いているかを見るt検定、二つの要因がそろって効いているかを見るF検定、そしてモデルが購買決定のばらつきをどの程度説明できるかを示す決定係数(R²)を算出しています。

報告された主な結果

著者らは、卸売価格が購買決定に対して正の有意な影響を持つと報告しています。また、二つの要因をまとめて検討する分散分析(ANOVA)では、計算されたF値が59.599となり、標本数N=256に対応するF表の値3.04を上回ったとしています。

この結果から論文は、価格と販促が購買決定に有意な影響を与えていると結論づけています。なお抄録では、卸売価格と販促が単独でも同時にも購買決定に有意な影響を持つことが示されると期待される、という形でも述べられています。

この研究が示すこと

個別の小売店という限られた現場を対象にした調査ではありますが、著者らの報告は、店頭での価格設定と販促の打ち方が、顧客が買うかどうかの判断と結びついていることを数値で確かめようとした試みだと言えます。売上の変化を漠然と景気や偶然のせいにするのではなく、どの要因がどれだけ関わっているのかを統計的に検討する姿勢が、この研究の眼目にあたります。

著者:Diah Hariyanti Azmar(Universitas Pamulang)、Aldila Rahma Putri(Universitas Pamulang)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Diah Hariyanti Azmar, Aldila Rahma Putri Pengaruh Harga Grosir dan Promosi terhadap Keputusan Pembelian Sirup Cap Bangau pada Toko Maju Bersama di Cikande. Jurnal Penelitian Ekonomi Manajemen dan Bisnis 2026-08-31. DOI: 10.55606/jekombis.v5i3.6743. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。