食欲が落ちる時期でも、主食を抜くわけにはいきません。とはいえ「ご飯といも、どちらが軽いのか」と迷ったとき、頼りになるのは印象より成分表の数字です。可食部100gあたりの炭水化物を並べてみると、主食の顔ぶれがはっきり見えてきます。
100gで並べると、いもは意外に軽い
ご飯(水稲めし・精白米)は100gあたり炭水化物37.1g、エネルギー156kcalです。これを物差しにすると、じゃがいも(皮なし・生)は17.3gでご飯の半分以下、さつまいも(皮なし・生)は31.9gでご飯に近い数字です。同じ「いも」でも、じゃがいもと、さつまいもの間には倍近い差があります。
この暑い時期に食べたくなる主食といえば、麺類でしょう。そうめん・ひやむぎ(乾)は100gあたり72.7gと、ここで並べた中ではいちばん大きな数字ですが、これは乾麺の値です。ご飯の茶碗1杯(約150g)が炊き上がりの重さであるのと同じように、乾麺1食分(約80g)は乾いた状態の重さなので、どちらも目安量をそのまま100gあたりの数字にあてはめて見当をつけられます。
「中1個」は皮ごとの重さ
ここで一つ、いもならではの注意があります。目安量として案内される「じゃがいも中1個=約150g」「さつまいも中1本=約200g」は、じゃがいもなら表層、さつまいもなら表層と両端という、食べない部分を含んだ買ったままの重さです。成分表の値は皮などを除いた可食部100gあたりなので、この重さに100gあたりの数字をそのまま掛けると、食べる量を多めに見積もることになります。ご飯の茶碗1杯が炊き上がりそのものの重さであるのとは、基準が違います。
土台はどれも「でん粉」
主食の炭水化物の多くを占めるのがでん粉です。100gあたりではとうもろこし(玄穀・黄色種)が63.4gで最も多く、そうめん・ひやむぎ(乾)62.4g、精白米34.5g、さつまいも24.5g、じゃがいも14.7gと続きます。でん粉は消化されてエネルギー源となる多糖で、主食に共通する土台といえます。そうめんには麦芽糖が2.4g含まれ、この糖類の中ではそうめんが目立ちます。麦芽糖はブドウ糖2つからなる二糖でエネルギー源となる成分とされています。ちなみに「ひやむぎ」は、そうめんと、うどんの中間の太さの麺とされています。
パンでは角形食パン(耳)が100gあたり炭水化物50.8g(推定値)です。
まとめ
100gで並べれば、じゃがいもはご飯の半分以下、さつまいもはご飯に近く、そうめんは乾麺として見ればご飯の倍近い炭水化物を持ちます。いもの「中1個」「中1本」は皮ごとの重さで、食べる量はそれより少なめ。この二つを頭に置いておくと、夏の主食選びは印象ではなく数字で決められます。
※本記事は日本食品標準成分表(八訂)のデータ等をもとに作成しました。