研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
アズキのサポニン抽出物が肥満モデルマウスの脂質代謝に与えた影響を調べた研究
肥満は、体内に脂質が過剰にたまることを特徴とする代謝の異常として広く見られます。研究チームは、アズキ(学名 Vigna angularis)から取り出した2種類のサポニン豊富な抽出物に、肥満を抑える働きがあるのか、またその仕組みはどのようなものかを調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月29日 12:48
ヨウ素とセレンは、金属による甲状腺への影響を左右するのか――人とほ乳類の研究データを整理した総説
甲状腺は、体の代謝を調節するホルモンをつくる臓器です。そのホルモンの材料になるのがヨウ素で、食事から取り込まれたヨウ素が甲状腺でホルモンへと組み込まれます。一方セレンは、ホルモンを活性型に変えたり働きを弱めたりする酵素(脱ヨウ素酵素)や、細胞を酸化ストレスから守るタンパク質の材料になります。著者らは…
公開日: 2026年09月29日 04:26
中年期の「おなかまわりの肥満」と認知機能の関係を整理した系統的レビュー
研究チームは、45〜59歳という中年期における腹部肥満(内臓脂肪の蓄積を反映する、いわゆる「おなかまわりの肥満」)と、記憶力や判断力といった認知機能との関係について、これまでに報告されてきた研究を体系的に集めて整理することを目的としました。腹部肥満は、腹囲やウエスト・ヒップ比などで評価され、体全体の…
公開日: 2026年09月28日 22:39
体重は減っても栄養は足りているか — GLP-1治療時代の「隠れた栄養不良」を検討したナラティブレビュー
GLP-1受容体作動薬や、GIP/GLP-1の両方に作用する薬は、肥満や2型糖尿病の治療を大きく変えてきました。論文によれば、セマグルチドやチルゼパチドの臨床試験では、開始時の体重の15〜20%近い減量に加え、血糖コントロール、血圧、脂質、心血管リスクの指標の改善が報告されています。著者らは、これら…
公開日: 2026年09月17日 13:42
腸内細菌に働きかける補助食品は脂肪肝の検査値を改善するか──30件の臨床試験を統合した解析
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLDと呼ばれていたもの)は、飲酒以外の原因で肝臓に脂肪がたまる病気です。論文によれば、世界の成人の32%以上が該当し、2040年には有病率が55.4%を超えると予測されています。単純な脂肪蓄積から肝炎、線維化、肝硬変、…
公開日: 2026年09月14日 19:36
2型糖尿病と肥満を併せ持つ成人に対する運動の効果を比較したネットワークメタ分析
2型糖尿病は世界の糖尿病の9割以上を占め、肥満と深く関わっています。論文によれば、腹部や内臓への脂肪の過剰な蓄積はインスリン抵抗性(血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなる状態)や慢性的な弱い炎症を悪化させ、2型糖尿病の発症と進行を後押しします。糖尿病自体も脂質代謝の乱れをさらに強めるた…
公開日: 2026年09月14日 19:24
「三姉妹農法」由来の伝統食と肥満研究:ミルパ食が体に働く仕組みを整理したレビュー
トウモロコシと豆、カボチャを一緒に育てる「三姉妹(three sisters)」農法を知っていますか。これはメソアメリカ(中南米)に古くから伝わる伝統的な混作の知恵で、この農法から生まれた食事パターンは「ミルパ食」と呼ばれています。トウモロコシ、豆類、カボチャ、唐辛子を中心とする、植物性食品が主体で…
公開日: 2026年08月22日 05:04