研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

エンドウ豆タンパク質から見つかった抗酸化ペプチド GIPYWTY —— クルミ油の酸化を遅らせる働きを報告 研究論文Europe PMC中国

エンドウ豆タンパク質から見つかった抗酸化ペプチド GIPYWTY —— クルミ油の酸化を遅らせる働きを報告

食品に含まれる油脂は、保存や加工の過程で酸素と反応して劣化します。これを防ぐために合成の酸化防止剤が使われてきましたが、食品そのものに由来する天然の代替物を探す研究が進んでいます。その候補の一つが「抗酸化ペプチド」です。ペプチドとはタンパク質が短く切り分けられた断片で、アミノ酸が数個つながったものを…

公開日: 2026年10月04日 04:44

貴州省の5種の茶を熱分析・アミノ酸・微量元素から多面的に評価した研究 研究論文Europe PMC中国

貴州省の5種の茶を熱分析・アミノ酸・微量元素から多面的に評価した研究

お茶の品質は、これまで主に専門家による官能評価(味や香りを人が確かめる方法)や、単独の成分指標に頼って判断されてきました。研究チームは、こうした方法には主観が入りやすく時間もかかり、体系性に欠けるという限界があると指摘しています。そこで、複数の測定項目を組み合わせ、より客観的に品質と栄養面を評価する…

公開日: 2026年10月03日 22:36

大豆から生まれる成分「エクオール」――作れない人を作れる人に変えられるか、臨床試験の系統的レビュー 研究論文Europe PMC

大豆から生まれる成分「エクオール」――作れない人を作れる人に変えられるか、臨床試験の系統的レビュー

大豆に含まれるイソフラボンは、更年期症状の緩和や心血管・認知機能の健康との関連が注目されてきた成分です。ただし観察研究では良い結果が示される一方、ランダム化臨床試験(参加者をくじ引きのように割り付けて効果を比べる試験)の結果は一致していません。

公開日: 2026年09月30日 21:29

カンゾウの茎を活かすには? 酵素処理と高温蒸気処理を比べた研究 研究論文Europe PMC中国

カンゾウの茎を活かすには? 酵素処理と高温蒸気処理を比べた研究

漢方などで古くから使われてきたウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisch.)は、主に地下の根が利用されてきました。一方で地上部、とりわけ茎は加工の際に捨てられたり、価値の低い用途に回されたりすることが多く、資源の無駄が生じていると研究チームは指摘しています。しかし茎にも、…

公開日: 2026年09月30日 11:01

泥興陶で六堡茶を24か月保存すると何が変わるか——中国・広西の伝統陶器と発酵茶の関係を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

泥興陶で六堡茶を24か月保存すると何が変わるか——中国・広西の伝統陶器と発酵茶の関係を調べた研究

六堡茶は中国・広西の特産である「黒茶」の一種で、微生物による発酵を経てつくられます。論文によると、その品質は長期の保存(熟成)によって整えられていくため、どんな容器に入れて置くかが重要になります。ところが著者らは、現在使われている保存容器には課題が多いと指摘します。透明なガラス瓶は光を通すため茶の成…

公開日: 2026年09月30日 10:50

食用・薬用キノコ「Inocutis levis」の菌糸体抽出画分WYSと乳がん細胞に関する研究の紹介 研究論文Europe PMC中国

食用・薬用キノコ「Inocutis levis」の菌糸体抽出画分WYSと乳がん細胞に関する研究の紹介

乳がんは世界の女性で最も多く診断されるがんであり、著者らは、性質が多様で浸潤や転移を起こしやすいため臨床での対応が難しいと述べています。手術・放射線・化学療法・分子標的薬といった従来の治療は一定の効果をもたらす一方で、副作用や治療途中で薬が効きにくくなること、乳がんのタイプによって使える治療が限られ…

公開日: 2026年09月30日 10:40

黄色い葉と緑の葉、茶の品種の違いは紅茶の味と香りにどう表れるか——寧紅茶の製造技術を用いた代謝物解析 研究論文Europe PMC中国

黄色い葉と緑の葉、茶の品種の違いは紅茶の味と香りにどう表れるか——寧紅茶の製造技術を用いた代謝物解析

中国・江西省の修水県などで作られる「寧紅茶(寧州工夫紅茶)」は、中国で最も古い工夫紅茶とされる紅茶です。この産地には、緑色の葉をもつ「寧州2号」と、若い芽や葉が黄色くなる「黄金菊」という2つの品種があります。黄金菊は光に反応して葉が黄色くなる性質をもつ資源で、菊のような見た目からその名がついたと論文…

公開日: 2026年09月29日 13:50

海藻テングサ類の成分は腸と肌にどう関わるか——研究チームが既存研究を整理 研究論文Europe PMC韓国

海藻テングサ類の成分は腸と肌にどう関わるか——研究チームが既存研究を整理

紅藻の一群であるテングサ属(Gelidium)は、工業用の寒天を採る主要な原料として古くから知られています。この論文で著者らが試みたのは、その寒天原料という位置づけを超えて、テングサ属の藻体にどのような生理活性成分が含まれ、それが腸と皮膚の状態にどう関わると報告されてきたのかを、既存の研究をまとめて…

公開日: 2026年09月29日 12:38

魚のにおい成分とたんぱく質の結びつきに、ショウガ由来成分がどう関わるか 研究論文Europe PMC中国

魚のにおい成分とたんぱく質の結びつきに、ショウガ由来成分がどう関わるか

サバなどの脂の多い魚を加工した製品では、油の酸化によって生じる「アルデヒド類」と呼ばれる成分が、独特の生臭さの原因になります。研究チームは、こうしたにおい成分が単に多いかどうかだけでなく、魚の筋肉に含まれるたんぱく質に結びついて留まっている点にも注目しました。たんぱく質に抱え込まれたにおい成分は、そ…

公開日: 2026年09月29日 12:18

植物由来のタンパク質分解物とペプチドは腸の健康を支えられるか──低栄養に関する研究の整理 研究論文Europe PMCパキスタン

植物由来のタンパク質分解物とペプチドは腸の健康を支えられるか──低栄養に関する研究の整理

世界では5歳未満の子どもの約4500万人が消耗症(急激なやせ)、約1億4900万人が発育阻害(年齢に比した低身長)の状態にあると推定されています。著者らは、低栄養の問題がカロリー不足だけにとどまらない点に注目しました。低栄養は腸の粘膜バリアの機能低下や腸内細菌のバランスの乱れ、小腸内細菌異常増殖(S…

公開日: 2026年09月29日 09:39

ヤマブシタケの液体培養から13種の新規イソインドリノン系アルカロイドを報告 研究論文Europe PMC中国

ヤマブシタケの液体培養から13種の新規イソインドリノン系アルカロイドを報告

食用でもあり薬用でもあるキノコ、ヤマブシタケ(Hericium erinaceus)は、中国の伝統医学で胃の不調に対して千年以上にわたり用いられてきたと論文は述べています。この菌は多様な成分をつくり、なかでもイソインドリノン系アルカロイドと呼ばれる一群は、特徴的な芳香族の骨格をもつ化合物として注目さ…

公開日: 2026年09月29日 08:48

キトサン処理がアシュワガンダの薬用成分蓄積を促す仕組み — カルシウムから始まる信号の連鎖を時間軸で追う 研究論文Europe PMCパキスタン

キトサン処理がアシュワガンダの薬用成分蓄積を促す仕組み — カルシウムから始まる信号の連鎖を時間軸で追う

アシュワガンダ(学名 Withania somnifera、インドニンジンとも呼ばれます)は、南アジアや中東などで古くから用いられてきた薬用植物です。その薬理的な評価を支えているのが「ウィタノライド」と総称される一群の成分で、著者らによれば、これはエルゴスタン骨格を持つステロイド性ラクトン化合物で、…

公開日: 2026年09月28日 18:28