研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
バングラデシュの食事内容と栄養素の充足度を、年齢や生活段階ごとに調べた研究
バングラデシュでは、子どもの低身長(年齢に対して身長が低い状態)や低体重が減ってきた一方で、体に必要な微量栄養素が足りていない状態が今も残っていると著者らは述べています。妊娠中の女性や出産可能な年齢の女性ではビタミンA不足や貧血が多く、カルシウム、葉酸、鉄、亜鉛などの不足も珍しくないとされています。…
公開日: 2026年09月30日 03:54
低栄養の幼児に地元産「カムルチー(ガブス)のでんぶ」を1か月与えた介入研究
幼児期の低栄養は、インドネシアをはじめ多くの国で依然として公衆衛生上の課題であり、体重の不足だけでなく身長の伸びの停滞や感染症のリスクとも関連すると指摘されています。著者らは、こうした状況に対して身近な食材を活かす方法に注目しました。
公開日: 2026年09月29日 05:56
妊娠高血圧と50歳未満の心血管イベント ― オーストラリアの長期追跡研究から
心血管疾患は世界の女性の死因の第1位であり、若い年代での発症をいかに防ぐかが課題となっています。妊娠中に血圧が高くなる「妊娠高血圧症候群(HDP)」は、妊娠中に新たに生じる妊娠高血圧や、子癇前症・子癇を含む状態で、妊婦の数%から10%程度に起こるとされます。著者らは、HDPが心血管疾患のリスクをおよ…
公開日: 2026年09月29日 05:16
学校給食は「権利」と「投資」をつなげるか――インドネシア無償栄養給食プログラムの評価研究
インドネシアでは2025年1月に「無償栄養給食プログラム(MBG)」が始まり、急速に規模を広げてきました。著者らによれば、政府の公式報告では2026年3月31日時点で全国26,362か所の栄養提供サービス拠点(SPPG)を通じて約6,180万人が対象となり、そのうち約4,950万人が児童・生徒だった…
公開日: 2026年09月28日 21:38
SNSの短い動画とチャットボットを組み合わせた栄養教育——低体重児をもつ母親の離乳食の知識・態度・実践を調べた研究
生後6〜24か月の時期に与える補完食(離乳食、現地ではMP-ASIと呼ばれます)は、子どもの栄養状態を左右する大きな要因のひとつです。原著によれば、開始時期・回数・質・量が推奨を満たさない与え方は、低体重ややせ、発育の遅れのリスク上昇と関連することが、観察研究や介入研究で一貫して示されてきました。イ…
公開日: 2026年09月28日 19:47
インドネシアの出生時身長が短い子ども、その背景要因を全国調査から分析
出生時の身長が短いことは、その後の低身長(スタンティング)や長期的な健康問題のリスクを高めると考えられています。著者らは、インドネシアではさまざまな介入が行われてきたにもかかわらず、出生時身長が短い子どもや出生時点でのスタンティングの割合が依然として高い状態にあると指摘しています。
公開日: 2026年09月28日 05:58
妊娠後期の食事内容を日本の基準値と比べる:予定帝王切開で入院した女性57人の記述的調査
妊娠中の食事は、母親と赤ちゃんの健康にかかわる重要な要素です。研究チームは、日本国内で妊娠後期の食事内容を具体的に調べ、国が示す摂取の目安と照らし合わせたデータが限られている点に着目しました。
公開日: 2026年09月27日 08:06
妊娠糖尿病のある妊婦の食事パターンと胎児の成長——メキシコのコホート研究から
妊娠中の栄養は、子宮の中で育つ胎児の成長を左右する重要な要素です。とくに妊娠糖尿病(妊娠中に見つかる高血糖の状態)がある場合、母体の高血糖や胎児への栄養の届き方が変わるため、胎児が大きく育ちすぎるといった問題が起こりやすいことが知られています。原著は妊娠糖尿病の特徴を、慢性的なインスリン抵抗性(イン…
公開日: 2026年09月26日 02:41
沿岸部の子どもたちに見られた「魚は豊富なのに低身長」という実態——インドネシア・コタワリンギン・バラットでの調査
スタンティング(stunting)とは、慢性的な栄養不足や感染症のくり返しによって、年齢に対して身長の伸びが十分でない状態を指します。世界的な公衆衛生上の課題であり、論文によると、インドネシア全国の割合は2018年の30.8%から2023年には21.5%へ下がったものの、WHOが「負担が大きい」とす…
公開日: 2026年09月25日 19:50
ドナーミルクのミネラル濃度は産後週数とともに低下する — 日本の母乳バンク試料を分析した報告
母親自身の母乳が得られないとき、早産児には他の母親から提供されたドナーミルク(DHM)が用いられます。母乳に含まれるカルシウム(Ca)、リン、亜鉛(Zn)は、骨の形成や酵素のはたらき、免疫機能などに欠かせない成分です。研究チームは、早産児は胎内でこれらのミネラルを蓄える時期(妊娠後期)が途中で終わっ…
公開日: 2026年09月25日 15:34
胎児期に飢饉を経験した世代と成人後の脂肪肝 ― 中国西部の健診受診者を対象とした報告
人生の最初期にどのような栄養状態で育ったかが、その後何十年も経ってからの健康に関わるのではないか。この問いは「DOHaD」と呼ばれる考え方として知られ、成人期の生活習慣や遺伝だけでなく、生まれる前後の栄養状態が代謝に関わる病気のなりやすさに影響しうると想定されています。研究チームは、この考え方を検証…
公開日: 2026年09月22日 05:19
子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究
子ども時代に暴力や虐待などのつらい出来事(トラウマ)を経験した人は、喫煙や飲酒といった、心臓や血管、代謝の病気につながりやすい健康リスク行動をとりやすいことが知られています。しかし、なぜそうなるのか、その間をつなぐ仕組みについては十分に分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:05