研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

SSRI服用中の体重増加と腸内細菌 ― 仮説の枠組みを整理したレビュー 研究論文Europe PMCポーランド

SSRI服用中の体重増加と腸内細菌 ― 仮説の枠組みを整理したレビュー

うつ病は世界で人口の約4%が影響を受けるとされる、頻度が高く生活への負担も大きい病気です。その薬物治療の中心にあるのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬です。SSRIは神経の隙間でセロトニンが回収されるのを妨げ、セロトニンによる情報伝達を強めることで、抑うつや不安の症状を和ら…

公開日: 2026年09月29日 11:33

食事成分はマイクロRNAを介して炎症性の皮膚疾患に働きかけるか——総説論文が整理した現状 研究論文Europe PMCポーランド

食事成分はマイクロRNAを介して炎症性の皮膚疾患に働きかけるか——総説論文が整理した現状

乾癬、アトピー性皮膚炎、化膿性汗腺炎といった炎症性・自己免疫性の皮膚疾患は、免疫、遺伝、環境が絡み合って起こるため治療が難しい疾患です。近年注目されているのが、マイクロRNA(miRNA)と呼ばれる分子の働きです。著者らの説明によれば、miRNAは19〜25塩基ほどの短い一本鎖RNAで、細胞の中でメ…

公開日: 2026年09月28日 22:49

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説 研究論文Europe PMCポーランド

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説

そば(ソバ)は、タデ科ソバ属に分類される穀物のような作物です。実を食用のそば米(グロート)や粉に加工する際には、外側を覆う殻(果皮)を取り除く「脱ぷ」という工程が必要になります。著者らによれば、この工程で穀粒全体の重量のおよそ17〜20%が殻として取り除かれ、加工の現場では大量の副産物が生じます。国…

公開日: 2026年09月17日 14:29

使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み 研究論文Europe PMCポーランド

使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み

収穫後の果実や野菜が傷んで廃棄される量は世界的に大きな問題となっています。その大きな要因のひとつが、植物ホルモンの一種である「エチレン」です。エチレンは気体として果実から放出され、熟成や老化を進める働きを持ちます。トマトのように収穫後も熟し続ける果実(クリマクテリック型と呼ばれます)では、エチレンが…

公開日: 2026年09月17日 13:59

腸内細菌と食事は、小児がん経験者の長期的な認知・心理社会的な問題にどう関わるか——総説による整理 研究論文Europe PMCポーランド

腸内細菌と食事は、小児がん経験者の長期的な認知・心理社会的な問題にどう関わるか——総説による整理

小児の血液・腫瘍分野では治療法の進歩と治療プロトコルの強化が進み、生存率が大きく向上しました。その一方で、治療を終えたあとに長い年月をかけて現れる合併症が課題として浮かび上がっています。とくに思春期・若年成人(AYA)にあたる小児がん経験者では、時間をおいて現れる神経認知面の低下——集中力や記憶の働…

公開日: 2026年09月17日 13:55

がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説 研究論文Europe PMCポーランド

がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説

著者らは、近年がん領域で関心が高まっている「ケトン食」について、現時点でどこまでのことが科学的に言えるのかを、既存の研究をたどりながら整理しました。ケトン食とは、炭水化物の摂取を大きく制限し、そのぶん脂質を多くとる食事法です。体はエネルギー源を糖から「ケトン体」と呼ばれる物質へ切り替え、絶食に近い代…

公開日: 2026年09月17日 13:29

コラーゲンを飲むと肌はきれいになる? ヒト臨床試験を横断的にまとめたレビュー研究 研究論文Europe PMCポーランド

コラーゲンを飲むと肌はきれいになる? ヒト臨床試験を横断的にまとめたレビュー研究

「飲むコラーゲン」は美容分野で定番の栄養サプリメントとなりましたが、実際にヒトを対象にした臨床試験でどこまで効果が確認されているのかは、意外と整理されていません。ポーランドのビャウィストク医科大学の研究者らは、コラーゲン由来ペプチドの経口摂取が肌・毛髪・爪・傷の治りにどのような影響を与えるかを検証し…

公開日: 2026年09月04日 08:29