研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
超音波の速さと弱まり方で桃の熟度と内部品質を推定できるかを調べた研究
桃は収穫後に日持ちしにくく、熟すにつれて果肉が急速に軟らかくなります。熟度の判断に使われる糖度や硬さなどの多くは、果実を切ったり押しつぶしたりしなければ測れません。そのため、果実を傷つけずに一つずつ品質を見分ける方法が求められてきました。
公開日: 2026年10月20日 05:04
収穫前の塩化カルシウム散布は、冷蔵中のモモの品質変化をどう変えるか――応答曲面法による検討
モモは味がよく、ポリフェノールなどの抗酸化成分も含む、経済的に重要な果物です。一方で、果肉がやわらかく収穫後も代謝が活発なため傷みやすく、流通の間に品質を保つことが大きな課題になっています。低温での貯蔵は最も一般的な対策ですが、長く冷蔵すると低温障害や変色、風味や栄養の低下が起こることがあります。
公開日: 2026年10月12日 10:24
魚ゼラチンとカルボキシメチルセルロースに「ペルシャガム」を加えた食べられるフィルムの性質を調べた研究
プラスチック廃棄物の蓄積が世界的な課題となる中、再生可能な原料からつくられる生分解性フィルムや食べられる(可食)フィルムが代替包装材として注目されています。著者らは、魚ゼラチン(FG)とカルボキシメチルセルロース(CMC)という2種類の天然素材を組み合わせたフィルムを基礎に、そこへ「ペルシャガム」(…
公開日: 2026年10月02日 15:48
ローズヒップ由来の色素と炭素ドットを組み込んだ生分解性エアロゲル——牛肉の鮮度を色で知らせる包装材の研究
石油由来のプラスチック包装は、分解されにくいこと、温室効果ガスの排出、有害物質やマイクロプラスチックの放出といった問題を抱えています。研究チームは、こうした素材に代わる、自然界の材料からつくる包装材の開発に取り組みました。
公開日: 2026年09月25日 23:15
バジルとエキノフォラの精油をキトサンのナノカプセルに包む――冷蔵バーガーの保存性を調べた研究
肉やその加工品は、加工中や冷蔵保存の間に脂質やタンパク質の酸化が進みやすく、風味・食感・栄養価が損なわれることがあります。また微生物による腐敗も起こりやすく、変色や不快なにおいのもとになる揮発性の成分が生じます。こうした背景から、合成の保存料や酸化防止剤に代えて、植物由来の天然成分を使う研究が各国で…
公開日: 2026年09月16日 05:16
リコペンをナノ粒子化して水に分散させる——乳化剤の違いが性質をどう変えるか
トマトは赤い色素であるリコペンを豊富に含みます。リコペンはカロテノイドと呼ばれる天然色素の一種で、著者らは強い抗酸化作用や抗炎症作用が注目されている成分だと説明しています。ところが、リコペンは油に溶けやすく水にはほとんど溶けない性質を持ち、酸素や光、熱で壊れやすいため、飲料のような水を主体とした食品…
公開日: 2026年09月14日 16:31
食用コーティングで牛肉バーガーの品質保持を試した研究
肉や肉製品は栄養に富む一方で、水分が多く栄養も豊富なため、微生物による腐敗や脂質の酸化が起こりやすいという課題があります。著者らは、この品質劣化や経済的損失を抑える手立てとして、食べられる素材でつくる「活性食用コーティング」に注目しました。
公開日: 2026年09月13日 22:11
捨てられる柑橘の種から油を——6種の柑橘種子油を比較した研究
オレンジやライムを食べたり搾ったりしたあと、種は多くの場合そのまま廃棄されます。しかし柑橘の種には油分が含まれており、農産業の副産物としてどの程度活用できる可能性があるのかは、種の種類によってあまり整理されてきませんでした。今回紹介する研究では、同じイランの気候条件で栽培された6種類の柑橘、すなわち…
公開日: 2026年09月09日 04:53
生乳への中和剤混入は微生物汚染のサインか——イラン北西部の実地調査
牛から搾ったばかりの生乳は時間が経つと乳酸菌の働きで酸性化し、酸度が上がる。この酸っぱさを消すために炭酸塩などのアルカリ性の中和剤をひそかに混ぜる不正行為が、新興国の一部地域で問題になっている。中和剤そのものが直接の毒性を持つかどうかとは別に、この行為が牛乳の衛生状態そのものと関係しているのかは、実…
公開日: 2026年09月05日 04:53
ニジマスの切り身をより長持ちさせる包装フィルム、ZnOナノ粒子と茶ポリフェノールの効果を検証
魚は栄養価が高い一方で傷みやすく、冷蔵保存中でも数日で微生物の増殖や脂質の酸化が進み、風味や安全性が損なわれてしまいます。こうした課題に対して、食品を包む「フィルム」自体に抗菌・抗酸化の働きを持たせる『アクティブパッケージング』という考え方が研究されています。今回紹介する研究は、キトサンとゼラチンを…
公開日: 2026年09月03日 09:25
グアの種子、品種によって栄養価や粘りに大きな差──15系統を比較した研究
グア(Cyamopsis tetragonoloba)という豆科植物をご存じでしょうか。主に夏に栽培される作物で、種子の胚乳部分に含まれるガラクトマンナンという多糖類は「グアガム」として抽出され、食品の増粘剤や安定剤として幅広く使われています。さらに種子を包む胚芽や種皮はタンパク質を多く含み、飼料や…
公開日: 2026年09月02日 09:39
ナシはいつ収穫すべきか? 香り成分の変化から果実の熟度を読み解く研究
果物のおいしさは、収穫のタイミングに大きく左右されます。早すぎれば風味が乗らず、遅すぎれば店頭に並ぶ前や輸送中に傷んでしまう。とはいえ、外見だけで果実の「中身の熟れ具合」を正確に判断するのは簡単ではありません。今回紹介する研究は、ナシの果実が熟していく過程で内部の成分がどのように変化していくのかを、…
公開日: 2026年09月02日 03:41