研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
フランスの持続可能で健康的な食事における牛乳・ヨーグルト・チーズの位置づけ
持続可能で健康的な食事は、健康、経済、社会、環境という四つの柱で考えられています。この論考で著者らは、牛乳、ヨーグルト、チーズといった乳製品が、フランスの食生活においてこの四つの柱のそれぞれでどのような位置を占めるのかを検討しました。抄録によると、この論文は「Perspective(見解)」として、…
公開日: 2026年10月20日 04:50
「持続可能な食事」と健康影響の研究はどう行われてきたか:97件の研究を整理したスコーピングレビュー
環境への負荷が小さく、健康にもよい「持続可能な食事」への関心が高まっています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を背景に、食生活の見直しを政策に取り入れる動きもあり、各国の食事指針に持続可能性の観点を加える機関も出てきました。
公開日: 2026年10月16日 21:44
ダイジョ(ウォーターヤム)のイモの色・デンプン・食感に関わる遺伝子を、6品種の遺伝子発現ネットワークから探る
ダイジョ(Dioscorea alata、グレーターヤムやウォーターヤムとも呼ばれる)は、アフリカ、アジア、太平洋地域、カリブ海地域で広く栽培されるイモ類です。収量が高く環境適応力にも優れる一方、食用としての品質には品種ごとに大きなばらつきがあると著者らは述べています。消費者や加工業者は、果肉(イモ…
公開日: 2026年10月04日 00:13
ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画
私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…
公開日: 2026年10月02日 19:31
根粒菌の接種で大豆栽培からの一酸化二窒素(N₂O)排出を抑える——酸性土壌とアルカリ性土壌での温室実験
一酸化二窒素(N₂O)は、二酸化炭素・メタンに次いで影響の大きい人為起源の温室効果ガスです。著者らによれば、100年の時間スケールで見た温暖化への寄与は二酸化炭素のおよそ273倍とされ、さらに現在では成層圏のオゾン層を破壊する人為起源物質として最大の残存要因にもなっています。その主要な発生源が農地の…
公開日: 2026年09月29日 07:47
ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析
乾燥・半乾燥地域では、ヒトコブラクダ(ドロメダリー)の乳が重要な食料資源として利用されてきました。冷蔵設備や集乳の仕組みが十分に整っていない地域では、乳を発酵させることが保存の手段であると同時に、地域の食文化そのものにもなっています。こうした伝統的な発酵は、市販のスターター(発酵を開始させるために加…
公開日: 2026年09月21日 06:55
食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー
各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…
公開日: 2026年09月19日 12:13
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
キヌアと米で作るグルテンフリークスクス、栄養価を最適化する研究
クスクスといえば小麦から作られる粒状のパスタ食品として世界中で親しまれていますが、小麦を使う以上、グルテンを避けたい人にとっては選択肢になりません。近年、南米原産の穀物「キヌア」は必須アミノ酸をバランスよく含む優れた栄養価で知られていますが、クスクスのような伝統的な穀物加工食品への活用はまだ限られて…
公開日: 2026年07月12日 17:34
一さじのはちみつは、雨の記憶を持っている
ペルーのアマゾン奥地、ワヤガ川流域の森で、ある小さなハチが研究者の注目を集めています。針を持たないミツバチの一種で、体長はわずか数ミリ。2019年10月から2023年4月にかけて行われた調査で、このハチが生み出すはちみつの量が、季節ごとの降雨量と強く連動していることが報告されました(トロピカル・アン…
公開日: 2026年06月15日 10:36