研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

マスタード搾りかすからタンパク質を取り出す——抽出方法の違いが性質を変える 研究論文Europe PMC中国

マスタード搾りかすからタンパク質を取り出す——抽出方法の違いが性質を変える

カラシナ(Brassica juncea、ブラウンマスタードやオリエンタルマスタードとも呼ばれます)の種子は、食用油の原料や香辛料として世界中で使われています。研究チームの説明によれば、油を搾ったあとに残る「種子ミール」や「搾りかす」は、もとの種子の重量の半分以上を占めるうえ、必須アミノ酸をすべて含…

公開日: 2026年09月29日 13:19

褐藻抽出物を加えたゼラチン/キトサン膜による常温保存中の即食ナマコの品質保持 研究論文Europe PMC中国

褐藻抽出物を加えたゼラチン/キトサン膜による常温保存中の即食ナマコの品質保持

ナマコは中国で広く養殖されている海産動物で、下処理や加熱を済ませた「即食ナマコ(RTE-SC)」として流通しています。著者らによれば、生のナマコは自己消化(体内の酵素が自らの組織を分解する働き)が強く、収穫や輸送の刺激で体壁が崩れやすいため、加工品は冷凍保存と低温物流に頼ってきました。

公開日: 2026年09月29日 12:43

タケノコの皮を微粉末にしてゲル化し、パンに使う――食感・安定性・風味への影響を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

タケノコの皮を微粉末にしてゲル化し、パンに使う――食感・安定性・風味への影響を調べた研究

タケノコを加工すると、皮や根元の部分が大量に残ります。著者らによれば、タケノコのバイオマスのうち利用されるのは40〜50%ほどで、毎年1764万〜2205万トンの皮が廃棄されるか、価値の低い飼料に回されているとされます。一方でこの皮には食物繊維や多糖類、フラボノイド、ステロールといった成分が含まれて…

公開日: 2026年09月29日 11:44

エゴマ種子タンパク質を物理的処理で改質し、発酵ゲルの性質を高める研究 研究論文Europe PMC中国

エゴマ種子タンパク質を物理的処理で改質し、発酵ゲルの性質を高める研究

畜産の環境負荷を抑え、増え続ける世界の人口を養うため、食品業界は動物性タンパク質の代わりになる植物性の原料を探しています。大豆やエンドウ、ヒヨコマメなどはすでに研究が進んでいますが、著者らは、中国の薬食同源(医薬にも食品にも使われる)植物資源が持つタンパク質は長く見過ごされてきたと指摘します。こうし…

公開日: 2026年09月29日 11:08

カボチャ粉末を加えるとタチウオのすり身ゲルはどう変わるか 研究論文Europe PMC中国

カボチャ粉末を加えるとタチウオのすり身ゲルはどう変わるか

タチウオ(Trichiurus haumela)は中国で漁獲量・加工量ともに多い魚で、生食のほかに魚肉だんごや魚肉ソーセージ、カニ風味かまぼこといった「すり身製品」へ加工されます。こうした製品の品質は、魚肉のたんぱく質(筋原線維たんぱく質)が加熱によって網目状に固まる力、すなわちゲル形成能に大きく左…

公開日: 2026年09月29日 08:53

ヒシの殻粉を混ぜたキトサン包装フィルム——3品種の比較研究 研究論文Europe PMC中国

ヒシの殻粉を混ぜたキトサン包装フィルム——3品種の比較研究

果物や野菜を加工すると、皮や殻といった副産物が大量に生まれます。従来これらは焼却や埋め立てで処分されてきましたが、研究チームによれば、こうした副産物には食物繊維やポリフェノールなど価値のある成分が豊富に含まれており、機能性のある食品包装フィルムの材料として使える可能性があります。

公開日: 2026年09月29日 08:44

お茶の成分を閉じ込める「ヒシのデンプン」——多孔質エアロゲルの開発と性質を調べた研究 研究論文Europe PMC中国

お茶の成分を閉じ込める「ヒシのデンプン」——多孔質エアロゲルの開発と性質を調べた研究

石油由来のプラスチック包装は分解されにくく、環境中に長く残ることが問題となっています。そこで著者らは、植物由来の素材でつくれて、しかも食品を守る働きを持つ包装材料に注目しました。

公開日: 2026年09月29日 08:27

乳酸菌で発酵させたサネブトナツメの種子に何が起きるか——成分変化をLC-MSで調べた研究 研究論文Europe PMC中国

乳酸菌で発酵させたサネブトナツメの種子に何が起きるか——成分変化をLC-MSで調べた研究

サネブトナツメの種子は、中国で「酸棗仁(さんそうにん)」と呼ばれ、不眠や不安への生薬として長く用いられてきた植物性の素材です。著者らによれば、この種子にはサポニン、トリテルペノイド、フラボノイド、アルカロイド、多糖、タンパク質など多様な成分が含まれ、中国の薬局方ではスピノシンとジュジュボシドAが品質…

公開日: 2026年09月28日 22:32

リュウガン(龍眼)抽出物と血管内皮の保護作用をめぐる研究の整理 研究論文Europe PMC中国

リュウガン(龍眼)抽出物と血管内皮の保護作用をめぐる研究の整理

心血管疾患は世界の死亡のおよそ3分の1を占めるとされ、動脈硬化、高血圧、心不全などが主要な病気として挙げられます。著者らは、これらの病気が共通して、血管壁が構造的にも機能的にも徐々に傷んでいく過程を土台にしていると説明します。その背景にあるのが、過剰な酸化ストレス、慢性的で軽度な炎症、そして脂質代謝…

公開日: 2026年09月19日 22:33

発酵させた仏手柑「老香黄」から得られた多糖の構造と、マウスの胃粘膜を守るはたらき 研究論文Europe PMC中国

発酵させた仏手柑「老香黄」から得られた多糖の構造と、マウスの胃粘膜を守るはたらき

胃潰瘍は身近な消化器の病気で、論文によれば発症は年々増える傾向にあり、生活の質を大きく損ないます。とくにアルコールは胃粘膜を傷つける代表的な要因で、過剰な飲酒が体内の活性酸素を増やし、酸化によるダメージから潰瘍につながると説明されています。治療薬はあるものの、胃腸の不調や肝腎への負担といった副作用が…

公開日: 2026年09月17日 15:34

米タンパク質を加えたグミの開発――ジャスミン米「カオ・ドーク・マリ105」を使った研究 研究論文Europe PMC中国

米タンパク質を加えたグミの開発――ジャスミン米「カオ・ドーク・マリ105」を使った研究

米は世界人口の半数以上にとって主食であり、タイでは主要な輸出農産物でもあります。米は炭水化物の供給源として知られていますが、タンパク質も6〜7%含んでいます。研究チームによれば、米タンパク質はアミノ酸のバランスがよく消化されやすいうえ、乳糖・グルテン・大豆といった代表的なアレルゲンを自然に含まないた…

公開日: 2026年09月17日 15:22

金時豆の粉を50%配合したパンづくり——6種類の前処理が生地と製パン性に与える影響 研究論文Europe PMC中国

金時豆の粉を50%配合したパンづくり——6種類の前処理が生地と製パン性に与える影響

パンは世界で広く食べられている主食ですが、主原料である精製小麦粉はたんぱく質、食物繊維、ミネラル、生理活性成分に乏しく、必須アミノ酸のリジンが不足していると著者らは指摘しています。そこで栄養価を補う素材として注目されるのが豆類です。論文によれば、金時豆(レッドキドニービーン、Phaseolus vu…

公開日: 2026年09月17日 14:04