研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み
この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…
公開日: 2026年09月22日 05:52
超音波処理の時間がクランベリージュースの成分と衛生にどう影響するか
クランベリージュースは、アントシアニンやプロアントシアニジン(縮合型のポリフェノール)といった生理活性成分を多く含む飲料です。これまで広く使われてきた加熱殺菌は微生物を減らすうえでは有効な一方、熱に弱いポリフェノールを壊してしまう可能性があると著者らは述べています。そこで加熱以外の方法が検討されてお…
公開日: 2026年09月21日 07:09
アメリカニワトコの遺伝的多様性を探る——同一圃場での品種・系統比較
アメリカニワトコ(Sambucus nigra subsp. canadensis)は、北米で果実や花がサプリメントや食品に利用される特産作物として、この15年ほどで急速に注目を集めてきました。しかし論文によれば、この植物の遺伝的な多様性、とくに栽培上の性質(生育や収量など)や有益な代謝成分について…
公開日: 2026年09月21日 04:52
カナダで全国民が完全菜食に移行したら農地はどれだけ減るか——仮想シナリオの試算
この論文は、カナダで国内生産・国内消費されているすべての動物性食品(肉・乳製品・卵など)と魚を、国内産の高タンパク質な植物性食品に置き換えた場合、農業に使われる土地面積がどれだけ節約できるかを見積もったものです。あくまで「もし全国民がそうした食事に移行したら」という仮想の想定にもとづく試算であり、実…
公開日: 2026年09月19日 11:55
高齢者の2型糖尿病と転倒 ― ビタミンDとの関わりを含めた研究文献の概観
高齢になると、つまずきや滑り、バランスを崩すことによる転倒が起こりやすくなります。転倒は身体だけでなく、心理面や社会生活にも影響を及ぼし、医療費の面でも大きな負担になります。この論文の著者は、こうした転倒と、高齢者に多い慢性の代謝性疾患である2型糖尿病との関係に注目しました。
公開日: 2026年09月18日 07:14
朝食のシリアルと牛乳は、子どもの栄養を費用効率よく届けられるか——米国の食事調査データを用いた分析
朝食で食べられている食品が、費用に見合ってどれだけの栄養素や全粒穀物を届けているのか——研究チームはこの点に注目しました。著者らによれば、米国で日常的に食べられている朝食用の食品について、全粒穀物や栄養素を届ける際の「費用効率」を比較したデータはこれまで限られていました。
公開日: 2026年09月17日 12:23
考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み
考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…
公開日: 2026年09月17日 12:19
ミャンマーの農地と作付けの25年間の変化——食料の自給をめぐる全国・地域別の分析
ミャンマーは農業を基盤とする経済を持ち、東南アジア大陸部でも重要な農業国のひとつです。農業は国内総生産の2割以上、雇用の約35%を占めると論文は述べています。しかし著者らによれば、これまでの研究は米の作付面積の変化や豆類の拡大など個別の側面に焦点を当てたものが多く、農地面積・作付けの組み合わせ・穀物…
公開日: 2026年09月15日 05:02
経皮的冠動脈インターベンション後の生活習慣と予後——「治療後」からの長期管理を整理した総説
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、細くなった心臓の血管をカテーテルで広げ、血流を回復させる治療です。著者らは、この治療が血流を回復させる一方で、全身に広がる動脈硬化そのものを止めるわけではなく、治療していない病変の進行、残った虚血、薬の飲み忘れ、好ましくない生活習慣といったリスクは残ると述…
公開日: 2026年09月14日 21:02
発酵食品は重金属の害を減らせるか——腸内でのしくみと現時点の証拠を整理した総説
ヒ素、鉛、カドミウム、水銀、クロムといった重金属は、環境中に長く残り、汚染された土壌や水を通じて農作物や魚介類に蓄積します。著者らは、多くの人が急性中毒を経験することはなくても、汚染された食品や飲料水から日常的に低い濃度の重金属を取り込み続けている点を、世界的な健康上の課題として挙げています。
公開日: 2026年09月14日 18:20
料理教室 対 栄養カウンセリング、2型糖尿病の血糖管理に効果の差はあるか
2型糖尿病の治療では、薬物療法とあわせて食生活の見直しが重要な役割を果たすとされています。食事指導の方法としては、管理栄養士による個別の医療栄養療法(MNT)が広く行われてきましたが、近年は実際に調理を体験しながら学ぶ「料理医学(カリナリーメディスン、CM)」という手法も注目されています。今回紹介す…
公開日: 2026年09月10日 08:44
『ビーチのりんご』を食べてしまったら――マンチニールという毒木をめぐる症例報告
南国のビーチで木陰に落ちている青いりんご状の実。見た目は食べられそうでも、これがカリブ海沿岸などに分布するマンチニールの木の実だった場合、命に関わる中毒を起こすことがあります。カナダ・トロント大学の研究者らが、コスタリカ旅行中にこの実を口にした患者の症例を報告し、あわせてこれまでの文献をレビューした…
公開日: 2026年09月08日 05:33