研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説
著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。
公開日: 2026年09月14日 20:07
超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から
「超加工食品(UPF)」という言葉を耳にする機会が増えています。スナック菓子や清涼飲料、即席麺のように、工業的な加工を経て作られる食品群を指す分類です。健康面での議論が多いUPFですが、今回紹介する研究はやや異なる角度からこのテーマに切り込んでいます。着目したのは「家庭で出る食品廃棄」との関係です。…
公開日: 2026年09月10日 08:30
大気中のCO2が増えると、ダイズの収量は増えても油の性質は単純には決まらない
大気中の二酸化炭素(CO2)濃度は年々上昇を続けており、農作物の生育に影響を与えることが知られています。CO2は植物の光合成の材料であるため、濃度が上がると収量が増えるという報告は以前からありますが、収穫される種子の中身、とくに油の量や質までが同じように変わるのかどうかは、長期的なデータが少なく、は…
公開日: 2026年09月09日 07:23
国ごとの『食料の豊かさ』と認知症の関係は?109カ国のデータで探った研究
肥満や糖尿病といった代謝の病気が世界的に増えていることは広く知られていますが、こうした「食べ物が豊富にある環境」が脳の健康、とりわけ認知症とどう関わっているのかは、まだよくわかっていません。個人の食事内容と認知症リスクを結びつけた研究はこれまでにもありましたが、国全体としての「食料の入手しやすさ」と…
公開日: 2026年09月09日 06:34
オーストラリア産ヤギ肉、部位によって食感や品質はどれほど違うのか
ヤギ肉(シェボン)は世界的に見れば消費量の多い食肉のひとつですが、牛肉や豚肉に比べると、部位ごとの品質データが十分に整理されてこなかった食材でもあります。どの筋肉が柔らかく、どの筋肉が硬いのかという基礎情報が乏しいままだと、加工業者や販売者は部位ごとの特性を活かした売り方をしにくく、結果として消費者…
公開日: 2026年09月05日 01:46
母乳や母乳バンクは本当に危険なのか——生物学的リスクを見直す研究
赤ちゃんに母乳を与えられない場合、他の人から提供された母乳(ドナーミルク)を活用することを世界保健機関(WHO)やユニセフなどは強く推奨しています。しかし母乳には細菌やウイルスも含まれており、「感染のリスクがあるのでは」という不安を持つ人も少なくありません。オーストラリアの研究者らは、母乳育児や母乳…
公開日: 2026年09月04日 06:37
医療機関の食事提供とサステナビリティ政策はかみ合っているか——オーストラリアの政策を検証した研究
病院や介護施設などの医療機関で提供される食事は、患者の健康だけでなく、施設全体の環境負荷にも関わっています。近年、植物性食品を中心とした食生活は、健康面でも環境面でも注目される選択肢とされてきました。しかし、こうした食品が実際に医療機関向けの政策の中でどのように扱われているのかは、これまであまり整理…
公開日: 2026年09月04日 01:28
計量から試合当日まで、プロ総合格闘技選手は何を食べているのか
総合格闘技(MMA)の選手が試合前に体重を急激に落とし、計量後に一気に水分や栄養を戻す「減量・リバウンド」の慣行は、格闘技ファンの間ではよく知られています。しかし、その期間に選手たちが実際に何を、どれくらい食べたり飲んだりしているのかを、栄養素や食品の種類まで細かく調べた研究はこれまで限られていまし…
公開日: 2026年09月03日 07:38
地中海式食事への高い遵守、香港の成人でうつ・不安・不眠の症状の低さと関連 横断研究
地中海式食事パターンといえば、野菜や果物、魚、オリーブオイルを多く取り入れ、赤身肉や加工食品を控える食事スタイルとして知られ、これまで欧米の研究では抑うつ症状や不安症状、不眠との関連が報告されてきました。しかし、こうした関連が中国系の人々でも同様に見られるのか、また心理的ストレスや生活の質(クオリテ…
公開日: 2026年09月03日 07:35
海藻から役立つ成分を効率よく取り出すには?抽出方法の違いを比較した研究
海藻は食物繊維や抗酸化成分など、体によいとされる物質を含むことで知られていますが、実際にそれらの成分を海藻から取り出す際には、どのような方法を使うかによって得られる量が大きく変わることがあります。オーストラリア産の海藻であるChaetomorpha linumについては、これまでこうした抽出成分の研…
公開日: 2026年09月02日 05:36
オーストラリアのサンゴ礁に潜む毒素産生藻類「ガンビエルディスクス・ホルメシー」を見つけ出すDNA検査法
シガテラ中毒は、熱帯・亜熱帯の海でサンゴ礁魚を食べた際に起こることがある食中毒で、原因はシガトキシンという強い神経毒です。この毒はガンビエルディスクス属やフクヨア属という、海底の岩やサンゴ礁の海藻の表面にすみつく微小な渦鞭毛藻(かべんもう藻)が作り出し、それを食べた草食性の魚から肉食魚へと食物網を通…
公開日: 2026年09月02日 05:33
有毒藍藻「ノジュラリア」の毒素、マウス実験で急性毒性の目安が明らかに
湖や汽水域で夏場に大発生することがある藍藻(シアノバクテリア)の一種、Nodularia spumigenaは、これまで世界各地で犬や馬、羊、豚など多くの動物の死亡と関連づけられてきました。この藻が作り出す毒素「ノジュラリン」は魚介類にも蓄積することが知られており、気候変動によって藻の大発生が増えて…
公開日: 2026年09月02日 02:40