この研究は、インドネシアの研究機関の研究論文です。
掲載誌:Abdimas Galuh
ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
偏食への対応を、料理と養育の両面から考える
研究チームは、インドネシアのスンダンティルト村で、幼児の好き嫌いや食事の拒否に対応する教育プログラム「DASHAT」を実施しました。慢性的な栄養不足による発育阻害を予防する取り組みの一環として、地元の食材を使った料理が母親たちにどう受け入れられるか、子どもへの食事の関わり方をどう理解し、家庭で取り入れようとするかを調べました。
著者らが着目したのは、食材を用意するだけでは解決しにくい、幼児の食事への抵抗です。自分で決めたいという気持ちが強くなる時期や、初めての食べ物を嫌がる傾向を踏まえ、調理の工夫と、無理に食べさせない関わり方を組み合わせました。
母親50人が参加した講習と調理実演
プログラムには、2歳の子どもを育てる母親50人が参加しました。研究チームは、食事についての対話型の講習と調理実演の様子を観察し、終了後には参加者を代表する10人に聞き取りを行いました。観察記録と発言を内容ごとに整理し、料理の受け入れやすさ、養育への反応、家庭で続ける意向を検討しました。
実演したのは、チキンナゲット、豆腐団子、卵で包んだご飯の3品です。野菜を細かく刻んで混ぜるなど、苦手とされる食材の見た目やにおいを目立ちにくくし、少量でも栄養をとれる料理として紹介しました。講習では、子どもに限られた選択肢から料理を選ばせることや、遊びや画面視聴と食事を分けることなども扱いました。
料理への高い評価と、家庭で取り入れる意向
研究チームは、母親たちによる料理の受け入れが非常に高かったと報告しています。聞き取りでは、味や食感が幼児に合いそうだという評価に加え、調理が簡単で時間がかからず、高価な専用器具も不要だという声が得られました。参加者は、豆腐、卵、野菜などの材料が地元で安く手に入る点も評価しました。
食事の関わり方については、遊びや画面視聴をしながら食べさせる習慣をやめ、一定の食事ルールを取り入れたいという意思が示されました。また、多くの参加者が、紹介された料理を家庭で作り、冷凍して備えておく意向を述べました。これらは、活動中の観察と母親への聞き取りから得られた報告です。
著者らは、地元食材の調理の工夫と、子どもの発達を踏まえた関わり方を組み合わせる意義を強調しています。この取り組みが伝えるのは、幼児の食事を支えるには、何を出すかだけでなく、食べやすい形に整え、どう関わるかも大切だということです。
著者:Roni Kurniawan(Universitas Sarjanawiyata Tamansiswa)、Rina Setyaningsih(Universitas Sarjanawiyata Tamansiswa)、Dodik Prakoso Eko Hery Suwandojo(Sekolah Tinggi Pariwisata Ambarukmo Yogyakarta)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Roni Kurniawan, Rina Setyaningsih, Dodik Prakoso Eko Hery Suwandojo Edukasi Dapur Sehat Atasi Stunting Berbasis Pengolahan Pangan Lokal untuk Anak Pickey Eater di Desa Sendangtirto. Abdimas Galuh 2026-10-04. DOI: 10.25157/ag.v8i2.26600. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.
本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。