著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Indonesian Journal of Community Development

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

研究チームは、インドネシアの農村部では、購入時に食品の安全性を判断するための実用的な手段が不足しがちだという背景から、ドンガラ県トサレ村で住民向けの講習を実施しました。食品の包装、表示、流通許可、使用・消費期限を確認する「Cek KLIK」と、有害な食品添加物について伝え、講習前後の知識、態度、技能、実践に関する評価の変化を調べました。

何を、どのように調べたか

講習では、インドネシアの食品医薬品監督庁(BPOM)の指針に基づき、講義、映像・音声教材、商品を使った実演、話し合い、冊子を用いました。住民24人が、講習前を振り返って答える15項目と、講習後について答える15項目の計30項目を、5段階で自己評価しました。研究チームは同じ参加者の前後の得点を統計的に比較し、複数の比較によって偶然の差を有意と判断しやすくなることを抑える補正も行いました。

主な報告結果

全体の平均得点は、講習前を振り返った評価の3.98点から、講習後の4.13点へ上昇しましたが、統計的に有意な差ではありませんでした。最も大きく上昇したのは態度の評価で、3.81点から4.14点になりました。知識、技能、実践の変化は小さく、複数比較の補正後には、いずれの比較でも有意差は認められませんでした。一方、講習後に4.0点以上だった参加者は83.3%で、プログラムが設定した80%という目標を満たしました。

この報告が示すこと

この報告では、講習後の自己評価が設定した目標に達した一方、それを講習による効果と断定することには限界があります。研究チームは、もともとの得点が高かったこと、参加者が少なかったこと、比較対象となる別の集団を設けず、講習前の状態を後から振り返って評価したことを挙げています。住民の自己評価を通じて講習を評価した報告であり、食品を安全に選ぶ行動が実際に改善したと結論づけるものではありません。

原著論文の著者・所属:Yonelian Yuyun、Saipul Maulana、Jamaluddin Jamaluddin、Muhammad Sulaiman Zubair、Wa Ode Sitti Musnina

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Yonelian Yuyun, Saipul Maulana, Jamaluddin Jamaluddin, Muhammad Sulaiman Zubair, Wa Ode Sitti Musnina Counseling on the Cek KLIK (Kemasan, Label, Izin Edar, Kedaluwarsa) to Promote Safe Food Consumption in Tosale Village, Donggala Regency. Indonesian Journal of Community Development 2026-10-21. DOI: 10.17509/ijcd.v6i2.106813. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。