著者の所属・活動拠点の国は、イタリア、セルビア、ギリシャ、フィンランドです。

掲載誌:Global Journal of Medical Research

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

研究チームは、心血管疾患に関する「7か国研究」の16集団を対象に、50年間の追跡でみられた心血管疾患による死亡率の違いを、食事、喫煙、日常の身体活動という3つの生活習慣で説明できるかを調べました。個人ごとの関係ではなく、集団間の違いに着目した研究です。

何を、どのように調べたか

著者らは、それぞれの生活習慣の情報を、複数の特徴をまとめる「主成分分析」という統計手法で食事・喫煙・身体活動のスコアに変換し、さらに3つを統合した行動スコアを作りました。これらのスコアと、冠動脈性心疾患、原因が明確でない心疾患、脳卒中による死亡率との関連を分析しました。また、この3種類を合計した心血管疾患全体の死亡率も調べました。

主な報告結果

食事スコアは、高い集団ほど冠動脈性心疾患による死亡率が高いという統計的に有意な関連を示し、心血管疾患全体とも、それより弱い関連がみられました。身体活動と喫煙の各スコアには、いずれの死亡率とも有意な関連が認められませんでした。一方、3つの生活習慣を統合した行動スコアは、高い集団ほど冠動脈性心疾患による死亡率が高く、脳卒中による死亡率が低いという有意な関連を示しました。

この報告が示すこと

著者らは、今回の16集団における冠動脈性心疾患の死亡率の違いと、心血管疾患全体の死亡率の違いの一部を説明した生活習慣は、食習慣だったと結論づけています。他の生活習慣については、説明に寄与するほど集団間のばらつきが大きくなかったとしています。この結論は、集団間でみられた生活習慣と死亡率の関係についてのものです。

※本記事は原著論文の抄録だけで作成しています。

原著論文の著者・所属:Paolo Emilio Puddu(Association for Cardiac Research; EA 4650, Signalisation, électrophysiologie et imagerie des lésions d’ischémie reperfusion myocardique)、Alessandro Menotti(Association for Cardiac Research, Italy)、Miodrag Ostojic(Institute for Cardiovascular Diseases Dedinje, Serbia)、Anthony Kafatos(Department of Social Medicine, Preventive Medicine and Nutrition Clinic, University of Crete)、Hanna Tolonen(Department of Public Health and Welfare, Finnish Institute for Health and Welfare)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Paolo Emilio Puddu, Alessandro Menotti, Miodrag Ostojic, et al. Nutrition and Other Lifestyle Behaviors Explaining Differences in Major Cardiovascular Diseases Across Quasi-Extinct Cohorts of the Seven Countries Study. Global Journal of Medical Research(出版社:Global Journals) 2026-08-13. DOI: 10.34257/gjmrl259417. 原著ライセンス:CC BY.