日本掲載:本論文はJ-STAGEに掲載されています。
掲載誌:日本食品科学工学会大会講演要旨集
ライセンス: CC BY-NC-SA 4.0 対象: 公開論文 確認元: JaLC
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研究の目的と対象
- 目的:α-アミラーゼ阻害作用を持つそばアルブミン(BWA)と、グルコース吸着作用を持つスパイス由来水溶性食物繊維(SDF)を結合させ、両機能を併せ持つ血糖値上昇抑制作用の高い新規食品素材を開発する
- 背景:糖尿病患者数は2045年に7億8300万人に達すると予測されている。糖尿病予防には食後血糖値の管理が重要。BWAはα-アミラーゼ阻害作用、SDFはグルコース吸着作用を持つことが既知
方法
- 対象:そば粉から抽出したBWA、スパイス粉末から抽出したSDF
- 方法:BWAとSDFを1:3の割合で混合し、60℃・湿度75%の条件で48時間インキュベートしメイラード反応を実施。ゲルろ過クロマトグラフィーで反応物を精製。TNBSアッセイ、CBB染色、糖鎖染色でBWAへの糖鎖修飾を確認。α-アミラーゼ阻害活性を測定して機能評価を実施
確認された内容
- 結果:メイラード反応後のBWAはTNBSアッセイでアミノ基含量が反応前と比べ減少する傾向を示した
- 結果:CBB染色で反応前に見られたバンドの強度が反応後に低下した
- 結果:糖鎖染色ではSDFの種類によりバンドパターンが異なったが、メイラード反応後のBWAには高分子量領域で新たなバンドが確認された
- 結果:これらの結果からBWAはメイラード反応によりSDFによる多糖修飾を受けたことが示唆された
- 結果:SDFの結合によりBWAのα-アミラーゼ阻害活性は低下した
- 結論:多糖修飾BWAはSDF由来のグルコース吸着能を有すると考えられ、血糖値上昇抑制作用を有する食品成分としての利用が期待される
原著論文の著者・所属:Yuki Tanabe(Nihon Univ. Grad. School)、Noa Tsuchiya(Nihon Univ.)、Kazumi Ninomiya(Gunma Univ. Grad. School)、Yusuke Yamaguchi(Nihon Univ. Grad. School; Nihon Univ.)、Hitomi Kumagai(Nihon Univ. Grad. School; Nihon Univ.)
※本記事は原著論文の翻訳ではなく、研究資料から抽出した事実を独自に整理したものです。出典(原著論文):Yuki Tanabe, Noa Tsuchiya, Kazumi Ninomiya, et al. 多糖修飾ソバアルブミンの機能性評価. 日本食品科学工学会大会講演要旨集 (2025). DOI: 10.3136/aamjsfst.72.0_68. 書誌情報取得元:JaLC(J-STAGE掲載資料・外部リンクなし)。