著者の所属・活動拠点の国は、オーストリアです。
掲載誌:Gastronomy
ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
旅行前の情報探しに着目
研究チームは、食を楽しむ旅行を計画する際に、Z世代が生成AIをどのように取り入れ、行き先や食事などの意思決定に役立てているかを調べました。観光分野でAIの利用が広がる一方、こうした旅行前の情報探しや判断との関わりは、十分に研究されていないことが背景にあります。
10人がAIとのやり取りを記録
研究では、目的に沿って選ばれたZ世代の参加者10人が、食を楽しむ旅行の計画中に生成AIを使い、そのやり取りをデジタル日誌に記録しました。研究チームは、日誌の課題に加えて事前・事後のインタビューを行い、集めた記録や発言を内容ごとに分類して分析しました。
発想や旅程づくりを助け、最後は別の情報源でも確認
著者らによると、生成AIは主に計画の初期段階で、旅行のアイデアを得たり、計画を効率よく組み立てたりするための、参加者と一緒に案をつくる道具として使われていました。参加者は、目的地に応じた食べ物の提案、郷土料理や飲食店の探索、食を中心とした旅程の組み立てにAIを利用していました。
一方、最終的な判断をする前には、AIの提案をほかのプラットフォームでも確認するのが一般的でした。この研究は、参加者の旅行計画において、生成AIが従来の情報源を置き換えるというより、それらを補いながら発想や情報整理を支えていたことを示しています。
原著論文の著者・所属:Donya Leonie Pernitz(Institute Tourism and Marketing, IMC University of Applied Sciences Krems, Piaristengasse 1, 3500 Krems, Austria)、Stephanie Tischler(Institute Tourism and Marketing, IMC University of Applied Sciences Krems, Piaristengasse 1, 3500 Krems, Austria)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Donya Leonie Pernitz, Stephanie Tischler. Generative Artificial Intelligence in Culinary Tourism Planning: An Exploratory Study on the Effects on Information Search and Travel Behaviour Among Generation Z. Gastronomy 2026-09-16. DOI: 10.3390/gastronomy4030021. 原著ライセンス:CC BY.