著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。
掲載誌:Jurnal Pengabdian West Science
ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
地域の栄養理解を把握する
研究チームは、インドネシアのセマナン地区で、成人が栄養に関する情報をどの程度理解し、食生活に生かせるかを調べました。この「栄養リテラシー」の水準と年齢との関係を把握するとともに、健康的な食事について理解を深めてもらうことが活動の目的です。
対象は19~80歳の成人155人で、平均年齢は46.49歳でした。著者らは、健康的で持続可能な食生活を評価する「SHED指標」をもとに、地域の食文化に合わせて調整した質問票を使用しました。参加者は説明や補助を受けながら回答し、その後、栄養バランス、野菜や果物の摂取、砂糖・塩・脂肪の取りすぎを控える方法などについて、対話型の栄養教育に参加しました。
得点は中程度で、年齢による明確な傾向は見られず
論文によると、栄養リテラシーの平均得点は、1~5の尺度で2.99でした。この尺度は、栄養に関する質問への同意の程度を答えるもので、得点が高いほど、評価対象の栄養概念への理解が良好であると解釈されています。回答は中間の3付近に集中しており、著者らは、参加者の理解や確信は中程度で、十分に強い状態ではないと捉えています。
年齢と得点の関係を見ると、年齢が上がるほど得点が高くなる、あるいは低くなるという明確な傾向はありませんでした。若い参加者にも高齢の参加者にも得点のばらつきがあり、今回の対象では、年齢だけでは栄養リテラシーの違いをほとんど説明できないと報告しています。
地域に合った栄養教育の手がかり
著者らは、この結果を、年齢だけに着目せず、教育や情報へのアクセス、生活環境も考慮した栄養教育が必要であることを示すものと位置づけています。今回示されたのは参加者の栄養理解の現状であり、教育によって得点や食行動がどれだけ変化したかを示す結果ではありません。地域で理解の程度を確かめることが、住民に合った教育内容を考えるための出発点になるという報告です。
原著論文の著者・所属:Alexander Halim Santoso(Universitas Tarumanagara)、Bryan Anna Wijaya(Universitas Tarumanagara)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Alexander Halim Santoso, Bryan Anna Wijaya Evaluasi Literasi Gizi dan Edukasi Nutrisi dalam Upaya Peningkatan Kesehatan Masyarakat di Kelurahan Semanan. Jurnal Pengabdian West Science 2026-08-26. DOI: 10.58812/jpws.v5i08.3605. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.
本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。