著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:DIAGNOSA Jurnal Ilmu Kesehatan dan Keperawatan

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

初経(初めての月経)は、女性の思春期の進み具合を示す重要な目印です。研究チームは、ここ数十年で多くの国で初経年齢が下がる傾向にあり、早い初経が肥満や代謝の病気、成人後の乳がんリスクなど長期的な健康リスクと関連すると報告されていることを背景に挙げています。

著者らは、伝統的な食事から高エネルギー・高糖分・高脂肪の現代的な食事へ移り、体を動かす機会も減る「栄養転換」がインドネシアでも進んでいる点に注目しました。そのうえで、栄養状態、食事パターン、身体活動の3つと、小学生女子の早い初経との関連を、同時に調べることを目的としました。

何を調べたか

調査は2026年3〜4月、インドネシア中部ジャワ州ブレベス県の公立小学校1校で行われました。対象は4〜6年生の女子児童43人(9〜12歳)で、全員が参加しました。研究は、ある一時点の状態を同時に調べる「横断研究」という方法です。

栄養状態は、身長と体重から算出したBMIを、同じ年齢の基準と比べて「やせ」「普通」「過体重」「肥満」に分類しました。食事パターンは、食品をどのくらいの頻度で食べているかを尋ねる質問票の得点で「良い」「まあまあ」「不十分」に、身体活動は質問票をもとに「軽い」「中程度」「激しい」に分けました。12歳未満で初経を迎えた場合を「早い初経」とし、各要因との関連を統計的に検定しました。

主な結果

43人のうち19人(44.2%)が、12歳未満ですでに初経を迎えていました。

栄養状態別に見ると、過体重の児童では69.2%が早い初経を経験していたのに対し、普通体重の児童では26.9%でした。食事パターンでは、得点が「良い」区分の児童で早い初経の割合が54.5%と最も高く、「まあまあ」は20%、「不十分」は0%でした。身体活動では「中程度」の区分で85.7%と最も高く、「激しい」区分で25%と最も低い結果でした。

論文は、栄養状態、食事パターン、身体活動のいずれも、早い初経との間に統計的に意味のある関連があったと報告しています。著者らは、体脂肪の増加がホルモンの働きを通じて思春期を早めるという既存の考え方と整合する結果だと考察しています。

この研究が示すこと

この研究は、栄養転換が進む地域の小学生女子で、体格や食生活、体の動かし方が初経の時期と結びついている可能性を示しました。著者らはこれを踏まえ、学校での栄養教育や家庭での食事・運動への配慮の大切さを指摘しています。

一方で著者らは、対象が1校の43人と少なく、結果を一般化するには慎重さが必要だと述べています。また、一時点の調査であるため、これらの要因が早い初経の原因であるとまでは示されていません。

原著論文の著者・所属:Duta Fatihah(Universitas Muhadi Setiabudi Brebes)、Anggray Duvita Wahyani(Universitas Muhadi Setiabudi Brebes)、Diah Ratnasari(Universitas Muhadi Setiabudi Brebes)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Duta Fatihah, Anggray Duvita Wahyani, Diah Ratnasari Korelasi Status Gizi, Pola Konsumsi, dan Aktivitas Fisik terhadap Kejadian Menarche Dini pada Remaja Puteri Sekolah Dasar dalam Era Transisi Gizi. DIAGNOSA Jurnal Ilmu Kesehatan dan Keperawatan 2026-08-14. DOI: 10.59581/diagnosa-widyakarya.v4i3.6664. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。