研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価
野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…
公開日: 2026年09月19日 06:59
間食とどう付き合うか——エネルギー密度、量、食感、包装から考える研究者の視点
食事と食事のあいだにとる間食は、欧米型の食生活では1日の摂取エネルギーの20%以上を占めると、この論文は指摘しています。しかも間食の多くは、エネルギー密度が高く、同時においしいものです。ここでいうエネルギー密度とは、食品100グラムあたりに含まれるカロリーの多さのことで、同じ重さでもカロリーが高い食…
公開日: 2026年09月18日 09:51
細菌の芽胞の内膜の「かたさ」は何で決まるのか——脂肪酸組成と耐性・発芽の関係を調べた研究
枯草菌(Bacillus subtilis)などの細菌がつくる芽胞(がほう)は、熱や薬剤に強い休眠状態の細胞です。加熱殺菌を経ても生き残った芽胞が保存中に発芽すると、食品の品質低下や、病原菌の場合は食中毒につながりうるため、食品保存の分野では長年の課題とされています。
公開日: 2026年09月18日 06:16
朝食のシリアルと牛乳は、子どもの栄養を費用効率よく届けられるか——米国の食事調査データを用いた分析
朝食で食べられている食品が、費用に見合ってどれだけの栄養素や全粒穀物を届けているのか——研究チームはこの点に注目しました。著者らによれば、米国で日常的に食べられている朝食用の食品について、全粒穀物や栄養素を届ける際の「費用効率」を比較したデータはこれまで限られていました。
公開日: 2026年09月17日 12:23
考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み
考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…
公開日: 2026年09月17日 12:19
食品の偽装と汚染がもたらす健康・社会経済・法制度への影響――総説研究の紹介
著者らは、食品の「偽装(アダルタレーション)」と「汚染(コンタミネーション)」という二つの問題を包括的に整理することを目的とした総説をまとめました。ここでいう偽装とは、品質を下げる目的で不正な物質や有害な物質を意図的または偶発的に加えること、質の劣る異物で食品を置き換えること、本来含まれるべき成分を…
公開日: 2026年09月17日 08:32
ソルガムの葉の色素でグミを着色する――低糖グミの試作と消費者評価
グミキャンディーは幅広い年齢層に親しまれ、栄養成分や機能性成分を届ける食品としても使われるようになっています。一方で一般的なグミは砂糖が多く、合成着色料が使われることも少なくありません。研究チームは、こうした背景のもとで「ソルガム(モロコシ)の葉から得た抽出物を、合成着色料の代わりに使えるか」を確か…
公開日: 2026年09月17日 08:17
沈香の原料植物アキラリア・シネンシスの5部位を比べ、潰瘍性大腸炎に関わる成分を探る
アキラリア・シネンシス(学名Aquilaria sinensis)は、中国で「沈香(チンシャン)」と呼ばれる樹脂を含む香木の原料となる樹木です。沈香は古くから香料として、また消化器の不調をはじめとするさまざまな症状に用いる伝統薬として使われてきました。しかし研究チームは、この植物の部位ごとに含まれる…
公開日: 2026年09月16日 06:32
市販シーモス製品の微生物と重金属を調べた研究の紹介
シーモスは紅藻の一種で、ビタミンやミネラル、食物繊維などを含む食材として注目され、乾燥品やゲル状の製品として広く売られています。生や最小限の加工で食べられることも多く、スムージーやスープに加える使い方も一般的です。近年は市場が拡大し、メディアで取り上げられる機会も増えています。
公開日: 2026年09月16日 06:20
慢性腎臓病の「栄養の逆説」——食べても筋肉が戻らない仕組みを整理した展望論文
慢性腎臓病(CKD)が進行して末期腎不全に至ると、体のたんぱく質とエネルギーの蓄えが失われていく状態が起こります。これは「たんぱく質・エネルギー消耗(PEW)」と呼ばれ、論文によれば進行したCKDの患者の11〜54%に見られ、病気の悪化や死亡のリスクを強く予測する要因だとされています。
公開日: 2026年09月16日 05:45
食べ物は肌の老化を支えられるか——機能性食品と生理活性成分に関する総説の紹介
肌の老化は、年齢とともに自然に進む変化(内因性老化)と、紫外線や大気汚染、喫煙、睡眠、ストレス、食事といった外からの要因(外因性老化)が重なって起こると、著者らは整理しています。見た目としては乾燥、小じわ、しわ、弾力の低下、きめの粗さ、色むら、そして肌を守るバリア機能の回復力の低下として現れます。
公開日: 2026年09月15日 19:04
果糖の摂取と若年発症の大腸がん——代謝・腸内細菌の観点から研究を整理した総説
50歳未満で見つかる大腸がん(若年発症大腸がん)が世界的に増えています。年齢や遺伝のように変えられない要因だけでは説明しにくいため、食生活のように後から変えられる要因が関わっているのではないか、という関心が高まっています。
公開日: 2026年09月15日 18:39