研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

孤発性レム睡眠行動障害の患者で、普段の食事・腸内細菌と神経変性疾患への移行の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexシンガポール

孤発性レム睡眠行動障害の患者で、普段の食事・腸内細菌と神経変性疾患への移行の関係を調べた研究

レム睡眠行動障害は、夢を見ている時期の睡眠(レム睡眠)中に、夢の内容に合わせて体が動いてしまう病気です。ほかの神経の病気がないのにこの症状だけがある状態を「孤発性レム睡眠行動障害(iRBD)」と呼びます。iRBDは、αシヌクレインというたんぱく質の異常が関わる神経変性疾患(αシヌクレイノパチー)の前…

公開日: 2026年10月20日 07:34

発酵させたビール粕入りビスケットのたんぱく質組成と、食後の血中アミノ酸の変化を調べた研究 研究論文OpenAlexシンガポール

発酵させたビール粕入りビスケットのたんぱく質組成と、食後の血中アミノ酸の変化を調べた研究

ビールを造る過程では、麦汁を取り出した後に「ビール粕(ブルワーズ・スペント・グレイン)」と呼ばれる残りかすが大量に出ます。論文によると、ビール100リットルあたり約20キログラムが生じます。主に大麦の殻などからなり、粗たんぱく質を約20%含みます。安価で量も多い食品副産物として、植物性たんぱく質源に…

公開日: 2026年10月20日 06:16

加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析 研究論文OpenAlexシンガポール

加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析

膀胱がんは世界で9番目に多いがんで、男性では6番目に多いとされています。喫煙、ヒ素などで汚染された飲み水、職場での特定の化学物質への曝露などが、すでに知られている危険因子です。食べ物に含まれる発がん性物質やその代謝物は尿として排出され、膀胱の内側に触れるため、食事も膀胱がんのリスクに関わる可能性が指…

公開日: 2026年10月18日 06:44

食事パターンと慢性疾患の因果関係に迫る、たんぱく質を手がかりにした研究の枠組みの提案 研究論文OpenAlexシンガポール

食事パターンと慢性疾患の因果関係に迫る、たんぱく質を手がかりにした研究の枠組みの提案

どのような食事が慢性疾患の予防につながるのかを確かめることは、栄養研究の大きな目標です。しかし論文の著者らは、その証拠の強さには限界があると指摘しています。無作為化比較試験では、参加者に長期間決められた食事を続けてもらうことが難しいためです。

公開日: 2026年10月15日 05:15

高齢男性の隔日断食中に、体重あたりのタンパク質・ロイシン補給は筋肉や代謝指標を改善したか——無作為化比較試験の報告 研究論文OpenAlexシンガポール

高齢男性の隔日断食中に、体重あたりのタンパク質・ロイシン補給は筋肉や代謝指標を改善したか——無作為化比較試験の報告

肥満や過体重は世界的な健康課題であり、体重を減らす方法として「隔日断食(ADF)」のような食事法が用いられています。ADFとは、24時間ごとに自由に食べる日(摂食日)と、摂取カロリーを大きく抑える日(断食日)を交互に繰り返す方法です。著者らの説明によれば、こうした食事だけによる減量は体重や体脂肪を減…

公開日: 2026年10月04日 02:03

ハワイ固有種「ママキ」の葉に含まれる成分を調べた研究 ― 抗酸化作用と血管細胞での炎症反応 研究論文OpenAlexシンガポール

ハワイ固有種「ママキ」の葉に含まれる成分を調べた研究 ― 抗酸化作用と血管細胞での炎症反応

ママキ(学名 Pipturus albidus)は、ハワイ諸島にだけ自生するイラクサ科の低木です。葉を湯に浸してハーブティーとして飲む習慣が古くからあり、ストレスや不安をやわらげる、アレルギーに用いる、血圧やコレステロールを整えるといった伝統的な用途が記録されてきました。しかし研究チームによれば、こ…

公開日: 2026年09月30日 04:42

アジアの食文化に地中海食の原則を取り入れる「アジア型地中海食」の提案 研究論文OpenAlexシンガポール

アジアの食文化に地中海食の原則を取り入れる「アジア型地中海食」の提案

著者らは、アジアの国々が急速な高齢化と生活様式の変化に直面し、食事に関わる非感染性疾患(NCDs、感染によらない慢性的な病気。2型糖尿病、心血管疾患、脳卒中、がんなど)の負担が増していると指摘しています。世界保健機関(WHO)は、生涯を通じてバランスのとれた食事を保つことが栄養不良やNCDsから身を…

公開日: 2026年09月27日 05:18

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlexシンガポール

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

シンガポール向けの食品写真アトラスの開発と検証 研究論文OpenAlexシンガポール

シンガポール向けの食品写真アトラスの開発と検証

食事調査では、人がどれだけの量を食べたかを正しく見積もることが欠かせません。この目安を助ける道具のひとつが「食品写真アトラス」です。これは、さまざまな量の食品を撮影した写真を集めた冊子のようなもので、回答者が自分の食べた量に最も近い写真を選ぶことで、分量の推定を支援します。

公開日: 2026年09月19日 12:16

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証 研究論文OpenAlexシンガポール

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証

食べるという行動は、育ってきた環境や心理状態だけでなく、記憶のはたらきにも左右されると考えられてきました。研究チームは、とくに「エピソード記憶」と呼ばれる、自分が経験した出来事を思い出す記憶が、食べ物の選択や食欲に関わることを先行研究として挙げています。食品の広告は、この記憶のしくみを利用して将来の…

公開日: 2026年09月19日 08:47

食事の前に「油をかけた野菜」を食べると——でんぷん食後の血糖とインスリンの動きを調べた試験 研究論文OpenAlexシンガポール

食事の前に「油をかけた野菜」を食べると——でんぷん食後の血糖とインスリンの動きを調べた試験

白米やマッシュポテトのような、消化されやすいでんぷん質の主食は重要なエネルギー源ですが、食後の血糖値を急激に押し上げることがあります。論文によれば、マッシュポテトはグリセミック指数(食後血糖の上がりやすさを示す指標)が88に達する調理形態もあり、こうした高グリセミックな食品は2型糖尿病や肥満、心血管…

公開日: 2026年09月15日 09:55

タンパク質サプリの種類は体内の『糖化』にどう影響するか——シンガポールの高齢者を対象にした研究 研究論文OpenAlexシンガポール

タンパク質サプリの種類は体内の『糖化』にどう影響するか——シンガポールの高齢者を対象にした研究

加齢とともに筋肉量を保つために、プロテインパウダーなどのタンパク質サプリメントを取り入れる高齢者は少なくありません。一方で、体内でタンパク質と糖が結びついてできる「終末糖化産物(AGEs)」という物質は、加齢に伴う体の変化との関連が指摘されており、食事内容によって量が左右されることが知られています。…

公開日: 2026年09月08日 19:53