研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
高温高圧蒸し処理の回数でアメリカニンジンの成分と抗酸化活性はどう変わるか
アメリカニンジン(西洋人参)には、ジンセノシドと呼ばれるサポニンの一群のほか、ポリフェノールやフラボノイドなどの成分が含まれています。生の根にはRb1やReといった「主要ジンセノシド」が多く、Rg3やRg5などの「希少ジンセノシド」はわずかしか含まれません。蒸すなどの加熱処理を行うと、主要ジンセノシ…
公開日: 2026年10月17日 22:22
大豆粉をテンペ菌で最長20日間固体発酵させたときの成分と機能の変化:L-カルニチンの蓄積とイソフラボンの変換
大豆はたんぱく質や食物繊維、イソフラボンなど多様な成分を含む食材です。一方で、消化を妨げる酵素阻害物質や、特有の青臭さが利用の妨げになることもあります。微生物で大豆を発酵させると、栄養や成分の構成が変わることが知られています。その一例が、インドネシアの伝統食テンペです。テンペは、リゾプス属のカビ(テ…
公開日: 2026年10月16日 09:06
「プラネタリーヘルス食」への近さと尿中の植物性エストロゲン量の関連:米国成人を対象とした横断研究
「プラネタリーヘルス食」は、EAT–Lancet委員会が提案した食事パターンで、人の健康と環境負荷の軽減の両立を目指しています。全粒穀物、豆類、果物、野菜、ナッツなど植物性食品を中心とし、赤肉や精製糖を厳しく制限します。ただし完全な菜食ではなく、魚介類などの動物性食品も推奨範囲内で含まれます。この食…
公開日: 2026年10月14日 05:33
若年成人の「カフェイン依存」の自己認識は、心の健康や生活習慣とどう関連するか
カフェインは世界で最も広く摂取されている精神刺激物質で、若い世代では眠気覚ましや集中のためにコーヒーやエナジードリンクを利用する人が少なくありません。一方で、若年成人のうつや不安の増加が公衆衛生上の課題となるなか、カフェインへの依存と心の状態や日々の生活との関わりについては、これまでうつ・不安だけ、…
公開日: 2026年10月10日 22:30
海藻テングサ類の成分は腸と肌にどう関わるか——研究チームが既存研究を整理
紅藻の一群であるテングサ属(Gelidium)は、工業用の寒天を採る主要な原料として古くから知られています。この論文で著者らが試みたのは、その寒天原料という位置づけを超えて、テングサ属の藻体にどのような生理活性成分が含まれ、それが腸と皮膚の状態にどう関わると報告されてきたのかを、既存の研究をまとめて…
公開日: 2026年09月29日 12:38
海藻ワカメからタンパク質を取り出す—パルス電界と酵素を組み合わせた抽出法の検討
褐藻類のワカメ(Undaria pinnatifida)は、乾燥重量あたり11〜14%のタンパク質を含み、食物繊維や多糖類、抗酸化成分も豊富なため、タンパク質やその他の有用成分を回収する原料として注目されています。研究チームは、この海藻からタンパク質を効率よく取り出す方法を探りました。
公開日: 2026年09月27日 07:29
海洋由来ペプチドの免疫調節作用と、オルガノイドを用いた評価基盤に関する総説
海は地球表面の7割以上を占め、多様な生物が生息しています。その中から見つかる「海洋由来ペプチド」は、免疫のはたらきを整えたり、酸化ストレスや炎症を抑えたりする作用を持つことが報告されてきました。ペプチドとは、アミノ酸がいくつかつながった小さな分子のことです。
公開日: 2026年09月25日 22:57
腸と皮膚をつなぐ「腸内細菌由来の代謝物」——食事由来成分と皮膚の加齢をめぐる総説
この論文は、腸と皮膚のあいだの双方向のやりとり(著者らが「腸-皮膚軸」と呼ぶもの)を、腸内細菌を中心に据えて整理した総説です。腸-皮膚軸とは、腸内細菌叢、細菌による代謝、免疫の調節、そして皮膚の生理機能が互いに影響し合うつながりを指します。
公開日: 2026年09月17日 13:19
ソラマメ由来タンパク質を加えた豚肉タンパク質ゲル――pHを変えても働きは保たれるか
食肉製品の品質を左右するのは、筋肉に含まれる「筋原線維タンパク質」と呼ばれる塩に溶けるタンパク質です。このタンパク質は加熱されると網目状の構造をつくり、水を抱え込みながら固まります。この固まる性質(ゲル化)や水を保つ力が、製品の歩留まりや食感を決めています。ただし、これらの性質はpH(酸性・アルカリ…
公開日: 2026年09月15日 08:34
長期発酵大豆食品と健康の関係、その仕組みはどこまでわかっているのか
味噌や醤油、韓国のテンジャン、中国の豆豉(トウチ)など、大豆を長期間発酵させてつくる食品は、東アジアの食卓に古くから根付いています。これらは共通して、12〜20%という高濃度の塩分環境のもとで、数か月から数年という長い時間をかけて発酵させることでつくられます。塩分が高いにもかかわらず、こうした発酵大…
公開日: 2026年09月06日 05:28
お茶のポリフェノールと肥満対策——加工法で変わる成分と、わかっていること・まだの部分
緑茶や烏龍茶、紅茶、プーアル茶などの「茶」は、すべて同じ植物(チャノキ、学名Camellia sinensis)の葉から作られますが、加工方法の違いによって含まれる成分が大きく変わります。今回紹介する総説論文は、こうした加工の違いに注目しながら、茶に含まれる様々な成分が体重や脂肪代謝にどう関わりうる…
公開日: 2026年09月06日 04:46
捨てられる黒豆の皮に脂肪蓄積を抑える力?ソモクテ種皮エキスの研究
韓国で古くから食べられてきた伝統的な黒大豆「ソモクテ(学名:Rhynchosia nulubilis)」は、健康を支える食材として親しまれてきました。しかし加工の過程で取り除かれる種皮(豆の外側の黒い皮)は、これまであまり利用されずに廃棄されることが多かったといいます。この種皮にはポリフェノールやア…
公開日: 2026年09月02日 06:30