研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説 研究論文OpenAlexインド

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説

私たちの消化管には100兆を超える微生物がすみついていると著者らは述べています。ヒト自身の遺伝子が約2万3000個とされる一方、腸内細菌の集団がもつ遺伝子は300万個以上にのぼるため、微生物の遺伝子がつくり出す代謝産物がヒトの健康に影響しうると論文は指摘します。微生物の数や種類は消化管の場所によって…

公開日: 2026年10月02日 07:34

伝統的な部族の食事と腸内環境をめぐる総説:先住民の食文化から何が見えてくるか 研究論文OpenAlexインド

伝統的な部族の食事と腸内環境をめぐる総説:先住民の食文化から何が見えてくるか

人の消化管には膨大な数の微生物がすみついており、食べ物とともに長い時間をかけて共進化してきたと考えられています。ヒトの体には分解できない複雑な植物成分が数多くありますが、腸内の微生物はそれらを発酵させて別の物質に作り変えます。こうした関係を、この総説は宿主と微生物が互いに利益を得る「相利共生」として…

公開日: 2026年09月29日 06:17

腸内細菌の乱れとMASLD——「腸と肝臓のつながり」から治療を考える総説 研究論文OpenAlexインド

腸内細菌の乱れとMASLD——「腸と肝臓のつながり」から治療を考える総説

代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)は、慢性肝疾患の主要な原因のひとつとして世界的に広がっています。著者らによれば、かつて非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていたこの病気は、成人のおよそ38%が抱えているとされ、複数の学会による合意のもとでMASLDという名称に置き換えられ…

公開日: 2026年09月28日 10:22

発酵食品を食べる頻度と心の回復力の関係を調べた研究 研究論文OpenAlexインド

発酵食品を食べる頻度と心の回復力の関係を調べた研究

ドーサやイドゥリ、アッパム、カード(凝乳)、バターミルクといった発酵食品は、インドの伝統的な食生活に古くから根づいています。近年、こうした食品が「腸内微生物叢-腸-脳軸」と呼ばれる経路を通じて心のはたらきに関わるのではないか、という関心が高まっています。これは、腸内の微生物とその環境、そして脳が互い…

公開日: 2026年09月25日 22:30

インド人の「出たお腹」をめぐる説明——腸内細菌・食生活の変化・体組成から論じた記事 研究論文OpenAlexインド

インド人の「出たお腹」をめぐる説明——腸内細菌・食生活の変化・体組成から論じた記事

インド人に多いとされる、なかなか引っ込まない腹部の膨らみは、食べすぎや運動不足のせいだと説明されることが多い。この論考の著者は、そうした説明は進化的・微生物学的・食事に関する根拠に照らすと十分に成り立たないとして、別の説明の筋道をたどろうとしている。

公開日: 2026年09月17日 12:15

肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究 研究論文OpenAlexインド

肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究

肥満は、食べ過ぎと運動不足という単純な収支だけでは説明しきれない、複雑な代謝の状態だと考えられるようになっています。著者らは、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモンと、腸にすむ細菌、そして日々の食習慣という三つの側面を、同じ参加者について同時に調べることを目指しました。

公開日: 2026年09月13日 23:55

水牛乳由来のたんぱく質濃縮物で作るプロセスチーズ、カルシウムを扱う塩の違いで食感がどう変わるか 研究論文OpenAlexインド

水牛乳由来のたんぱく質濃縮物で作るプロセスチーズ、カルシウムを扱う塩の違いで食感がどう変わるか

プロセスチーズは、ナチュラルチーズに『溶融塩(乳化塩)』と呼ばれる添加物を加えて加熱・撹拌することで作られる加工食品です。この溶融塩は、チーズの中のカルシウムとたんぱく質(カゼイン)の結びつきをほどき、脂肪と水を均一に取り込ませて、なめらかな組織を作る役割を担っています。今回紹介する研究では、水牛乳…

公開日: 2026年09月03日 06:30

発酵食品から見つかった乳酸菌、プロバイオティクス評価と銀ナノ粒子合成への応用可能性 研究論文OpenAlexインド

発酵食品から見つかった乳酸菌、プロバイオティクス評価と銀ナノ粒子合成への応用可能性

タケノコの発酵食品、ドーサ生地、カレー、イドリ、牛乳、ヨーグルトなど、私たちの食卓や各地の伝統食に登場する発酵食品には、乳酸菌(LAB)と呼ばれる微生物が多く含まれていることが知られています。乳酸菌は「プロバイオティクス」、つまり体に良い働きをする可能性のある生きた微生物として注目されてきましたが、…

公開日: 2026年08月25日 23:35

都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと 研究論文OpenAlexインド

都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと

私たちの腸には無数の細菌が棲んでおり、これらは「腸内マイクロバイオーム」と呼ばれ、食事や生活習慣の変化に応じて変わることが知られています。近年、農村部から都市部への移住のような大きな生活の変化(都市化)が、腸内細菌にどのような影響を与えるのかが注目されていますが、こうした反応が地域や文化が異なっても…

公開日: 2026年07月17日 00:34

加齢による腸内細菌の乱れと『腸-脳軸』 認知機能とプロバイオティクスの関係を探る総説 研究論文OpenAlexインド

加齢による腸内細菌の乱れと『腸-脳軸』 認知機能とプロバイオティクスの関係を探る総説

年を重ねると、体だけでなく「お腹の中の細菌たち」も変化していくことをご存じでしょうか。近年、腸内に棲む細菌の集まり(腸内細菌叢)が、脳の働きと密接に関わっているという考え方が注目されています。今回紹介する総説論文は、加齢に伴う腸内細菌叢の変化と、脳の働き、とくに認知機能との関係について、これまでの研…

公開日: 2026年07月06日 18:27

インドの発酵食品と健康の関係とは?伝統食に関する研究レビューを紹介 研究論文OpenAlexインド

インドの発酵食品と健康の関係とは?伝統食に関する研究レビューを紹介

キムチや味噌、納豆など、発酵食品が体に良いという話は日本でもよく耳にします。実は世界に目を向けると、発酵食品は1万年以上も前から人類の食生活に深く根付いてきた存在だといいます。今回紹介する論文は、そうした発酵食品の中でも、これまであまり注目されてこなかった「インドの伝統的な発酵食品」に焦点を当てたレ…

公開日: 2026年07月01日 10:32