研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

植物性発酵食品はメタボリックシンドロームの危険因子に影響するか:ブタを用いた研究計画 研究論文OpenAlexアイルランド

植物性発酵食品はメタボリックシンドロームの危険因子に影響するか:ブタを用いた研究計画

メタボリックシンドロームは、2型糖尿病や心筋梗塞・脳卒中などの起こりやすさに関わる危険因子が重なった状態を指します。研究計画によると、世界で約15億4000万人の成人が該当すると推定されています。遺伝的な要因も関わりますが、運動不足や偏った食事といった生活習慣が発症に大きく関わると考えられています。

公開日: 2026年10月12日 07:01

32の腸内細菌培養を同時に進める大腸モデル「HUGS」の開発と検証 研究論文OpenAlexアイルランド

32の腸内細菌培養を同時に進める大腸モデル「HUGS」の開発と検証

ヒトの腸には膨大な数の微生物がすみ、食物繊維を分解して酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸をつくっています。こうした腸内細菌の働きを人や動物を使わずに調べる方法として、腸の環境を試験管の中で再現する「in vitro腸モデル」が使われてきました。

公開日: 2026年10月12日 04:38

地域の「食のシェア」は都市全体で何を生み出しているか:ダブリンでの推計の試み 研究論文OpenAlexアイルランド

地域の「食のシェア」は都市全体で何を生み出しているか:ダブリンでの推計の試み

コミュニティガーデン(地域の共同菜園)、住民が一緒に料理して食べる地域の台所、余った食品を必要な人へ回す活動など、食をみんなで分かち合う取り組みは世界各地の都市に広がっています。論文はこれらを「フードシェアリング・イニシアチブ」と呼んでいます。著者らによると、こうした取り組みは食品ロスの削減、社会的…

公開日: 2026年10月08日 23:25

リキュール製造で浸漬に使われた茶や植物の残りかすに残る栄養成分と生理活性成分を調べた研究 研究論文OpenAlexアイルランド

リキュール製造で浸漬に使われた茶や植物の残りかすに残る栄養成分と生理活性成分を調べた研究

リキュールなどの酒類の工業的な製造では、茶葉や木片、乾燥した花などの植物原料をエタノールを含む蒸留酒に漬け込み、香りや成分を引き出す「浸漬(マセレーション)」が行われます。この工程の後には、使い終わった植物原料が「搾りかす(マール)」として大量に残ります。こうした残りかすには、まだ生理活性をもつ成分…

公開日: 2026年10月08日 01:29

エリート男子ゲーリックフットボール選手のオメガ3摂取とその血中指標を調べた横断研究 研究論文OpenAlexアイルランド

エリート男子ゲーリックフットボール選手のオメガ3摂取とその血中指標を調べた横断研究

オメガ3系多価不飽和脂肪酸は、体内でほとんど作れないため食事から取る必要のある脂肪酸です。なかでも青魚などに多く含まれるEPAとDHAは、心血管や脳の健康に関わるとされ、近年は競技力や回復との関連も検討されています。一方で、著者らは、アイルランドのゲーリックフットボールのような断続的な動きの多いチー…

公開日: 2026年10月04日 00:25

柑橘の皮は「複雑な食品マトリックス」——植物由来エクソソーム様ナノ粒子を取り出す難しさを整理した総説 研究論文OpenAlexアイルランド

柑橘の皮は「複雑な食品マトリックス」——植物由来エクソソーム様ナノ粒子を取り出す難しさを整理した総説

オレンジやレモンのジュースを搾ると、大量の皮が残ります。著者らによれば、皮は果実全体の重さのおよそ50〜60%を占める副産物で、ペクチンや食物繊維、精油、フラボノイドなど有用な成分を豊富に含んでいます。この皮が近年、もう一つの理由で注目されています。「植物由来エクソソーム様ナノ粒子(PELN)」と呼…

公開日: 2026年10月03日 07:20

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画 研究論文OpenAlexアイルランド

ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画

私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…

公開日: 2026年10月02日 19:31

発酵食品の効果は「発酵」よりも「素材」で変わる — マウスで腸内細菌を比較した研究 研究論文OpenAlexアイルランド

発酵食品の効果は「発酵」よりも「素材」で変わる — マウスで腸内細菌を比較した研究

キムチやザワークラウト、コンブチャ(紅茶キノコ)といった発酵食品は、微生物とその代謝産物を体に届ける食品として注目され、腸内細菌への影響を調べる研究が増えてきました。しかし著者らは、これまでの研究に共通する弱点を指摘します。発酵食品を食べた影響を調べるとき、発酵させていない元の素材(キャベツそのもの…

公開日: 2026年09月27日 20:08

マイクロ波真空乾燥中の水分変化を、テラヘルツ分光と近赤外ハイパースペクトル画像の併用で予測する試み 研究論文OpenAlexアイルランド

マイクロ波真空乾燥中の水分変化を、テラヘルツ分光と近赤外ハイパースペクトル画像の併用で予測する試み

食品の水分量は、安全性や保存性、食感などを左右する重要な品質指標です。乾燥工程では水分をどれだけ、どのように抜くかが製品の出来を決めますが、従来の水分測定は試料を壊して測る破壊的な方法が中心で、分単位で進む乾燥中の変化を追うには向きません。

公開日: 2026年09月18日 10:48

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み 研究論文OpenAlexアイルランド

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み

考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…

公開日: 2026年09月17日 12:19

セレンと老化・寿命をめぐる研究の総説 研究論文OpenAlexアイルランド

セレンと老化・寿命をめぐる研究の総説

セレンは、体にごく少量だけ必要な必須の微量栄養素です。著者らは、このセレンが老化や寿命にどう関わるのかを、これまでに報告されてきた研究成果を幅広く整理してまとめる総説として本稿を執筆しました。

公開日: 2026年09月16日 12:07

遺伝的な体質と食事の糖質・脂質の摂り方は、肥満とどう関わるか——スリランカの成人を対象とした調査 研究論文OpenAlexアイルランド

遺伝的な体質と食事の糖質・脂質の摂り方は、肥満とどう関わるか——スリランカの成人を対象とした調査

肥満のなりやすさには、生まれ持った遺伝的な体質と、日々の食事の両方が関わると考えられています。ただし、その二つがどのように組み合わさって影響するのか——いわゆる「遺伝と食事の相互作用」——については、地域によって分かっていることの量に差があります。

公開日: 2026年09月14日 15:11