研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

高齢者のたんぱく質摂取を支える「具だくさんスープ」の可能性を探る研究 研究論文OpenAlexフランス

高齢者のたんぱく質摂取を支える「具だくさんスープ」の可能性を探る研究

加齢にともなって筋肉量が減っていく状態はサルコペニアと呼ばれ、食事からのたんぱく質摂取が不足すると、その進行を防ぎにくくなります。著者らは、高齢者向けの配食サービスでスープが日常的に提供されており、なめらかな食感のおかげで噛むことや飲み込むことに困難のある人にも食べやすい点に注目しました。つまりスー…

公開日: 2026年09月26日 22:16

食事・肥満と心血管の健康――分子メカニズムから臨床の証拠までを整理した総説 研究論文OpenAlexフランス

食事・肥満と心血管の健康――分子メカニズムから臨床の証拠までを整理した総説

心血管疾患は世界の死因の首位であり、著者らによれば全世界の死亡のおよそ3分の1を占めています。薬物療法やカテーテル治療の進歩によって急性期を乗り越えた後の生存率は大きく改善しましたが、肥満と代謝異常の世界的な広がりがその成果を脅かしていると論文は指摘します。実際、高い体格指数(BMI)に起因する障害…

公開日: 2026年09月26日 00:24

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlexフランス

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験 研究論文OpenAlexフランス

L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験

L-プロリンは、肉や乳製品、卵など日常の食品に含まれるアミノ酸で、体内でもアルギニンやグルタミンなどからつくられます。たんぱく質の材料になるだけでなく、グルタミン酸の前駆体としても働き、皮膚や血管、結合組織の主成分であるコラーゲンに多く含まれる成分でもあります。

公開日: 2026年09月25日 15:11

口の中で素早く溶けるフィルムを、ガラクトマンナンとデンプンでつくる ― 素材の構造が性能をどう左右するか 研究論文OpenAlexフランス

口の中で素早く溶けるフィルムを、ガラクトマンナンとデンプンでつくる ― 素材の構造が性能をどう左右するか

口に入れるとだ液で素早く崩れて有効成分を放出する薄い膜は「口腔内崩壊フィルム(ODF)」と呼ばれ、飲み込みやすく体を傷つけない投与形態として注目されています。論文によれば、こうしたフィルムは厚さがおよそ10〜750マイクロメートルで、その性能は膜をつくる高分子の性質に強く左右されます。

公開日: 2026年09月24日 04:48

ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析 研究論文OpenAlexフランス

ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析

乾燥・半乾燥地域では、ヒトコブラクダ(ドロメダリー)の乳が重要な食料資源として利用されてきました。冷蔵設備や集乳の仕組みが十分に整っていない地域では、乳を発酵させることが保存の手段であると同時に、地域の食文化そのものにもなっています。こうした伝統的な発酵は、市販のスターター(発酵を開始させるために加…

公開日: 2026年09月21日 06:55

ラマダン期の断食と若手エリートサッカー選手のけが ― チュニジア1部リーグの前向きコホート研究 研究論文OpenAlexフランス

ラマダン期の断食と若手エリートサッカー選手のけが ― チュニジア1部リーグの前向きコホート研究

イスラム暦のラマダン月には、信仰を実践する人々が夜明けから日没までのあいだ、飲食と経口薬の摂取を断ちます。競技スポーツの世界には、この慣習が広く根づく地域出身の選手が数多くおり、断食に加えて睡眠と覚醒のリズムの変化や回復の機会の制約が重なることで、心身の状態に負担がかかる可能性が指摘されてきました。

公開日: 2026年09月21日 05:50

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー 研究論文OpenAlexフランス

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー

各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…

公開日: 2026年09月19日 12:13

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較 研究論文OpenAlexフランス

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較

北西太平洋を原産とする褐藻ルグロプテリクス・オカムラエ(Rugulopteryx okamurae、日本名フクリンアミジ)は、モロッコの地中海側および大西洋側の沿岸で確認されて以来、急速に分布を広げてきました。海底を密に覆い、海岸には大量の打ち上げ海藻(漂着バイオマス)が堆積します。著者らによれば、…

公開日: 2026年09月19日 08:32

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み 研究論文OpenAlexフランス

考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み

考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…

公開日: 2026年09月17日 12:19

ホームレス状態にある家族の食料支援利用と子どもの食事内容の関連を調べた研究 研究論文OpenAlexフランス

ホームレス状態にある家族の食料支援利用と子どもの食事内容の関連を調べた研究

住まいを失い、シェルターなどで生活する家族にとって、食料支援(フードパーセル)は日々の食事を支える重要な手段です。しかし、こうした緊急支援がどのような家庭で利用されやすく、また子どもの食生活とどう関わっているのかは、これまで十分に調べられてきませんでした。今回、フランスで実施された調査データをもとに…

公開日: 2026年09月10日 08:49

食品添加物の『組み合わせ』は高血圧・心血管疾患のリスクと関連するのか——フランスの大規模コホート研究から 研究論文OpenAlexフランス

食品添加物の『組み合わせ』は高血圧・心血管疾患のリスクと関連するのか——フランスの大規模コホート研究から

加工食品には保存料、着色料、乳化剤、甘味料など複数の添加物が同時に含まれていることが少なくありません。これまでの研究は単一の添加物に注目したものが多く、実際の食生活で起きている『複数の添加物への同時曝露』が健康にどう関わるのかは十分にわかっていませんでした。今回、フランスの成人を長期間追跡した大規模…

公開日: 2026年09月10日 08:33