研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ヨーロッパ4地域で発酵食品は誰がどれだけ食べているか――PIMENTO研究による大規模調査
ヨーグルトやチーズ、パン、ワイン、ビール、コーヒー、チョコレートなど、微生物の働きを利用して作られる発酵食品は、ヨーロッパの食生活に深く根付いています。しかし、ヨーロッパ全体で人々がどの発酵食品をどれくらい口にしているのかを、同じ基準でまとめたデータはほとんどありませんでした。著者らによれば、これま…
公開日: 2026年10月16日 21:38
人工甘味料は食品中や腸内でどう振る舞うか――化学的安定性と腸内微生物との関わりを整理した短いレビュー
砂糖の代わりに甘みを付ける人工甘味料の研究には、長期的な健康への影響、食品技術や規制に関する問題、環境への影響など、さまざまな課題があります。著者らは、こうした課題には複数の分野を横断した取り組みが必要だとしています。
公開日: 2026年10月16日 06:20
ストレスの「どうにもならない感覚」と、楽しみを求めて食べる行動との関連を調べた研究
空腹を満たす必要がなくても、楽しさを求めたり嫌な気分を和らげたりするために食べることがあります。研究チームはこれを「報酬に駆動された食行動」と呼び、三つの側面に注目しました。満腹でもおいしい物を楽しみのために食べたくなる動機である「快楽的空腹」、特定の食べ物を強く欲しくなりやすい性質である「特性とし…
公開日: 2026年10月15日 21:53
地中海食の個々の食品、SNS利用、不安・抑うつ症状の関連を探った小規模オンライン調査
不安や抑うつの症状は多くの人にみられ、食事はそれらに関わりうる生活要因の一つとして研究されてきました。オリーブオイルや野菜、魚などを中心とする地中海食については、よく守っている人ほど抑うつや不安が少ないとする報告がある一方、関連が弱い、あるいははっきりしないとする報告もあり、結果は一致していません。
公開日: 2026年10月15日 21:39
胎内でのマラリア曝露と思春期の血糖値の関係に、食事パターンと食欲は関わるのか――ガーナ農村部の追跡研究
マラリアは今も多くの国で重い公衆衛生上の課題で、患者の大半はサハラ以南のアフリカに集中しています。妊娠中のマラリアは、母親の貧血や低出生体重、胎児の発育遅延などにつながることが知られています。一方でこの地域では、糖尿病や心臓・血管の病気といった生活習慣に関わる病気(非感染性疾患)も増えています。感染…
公開日: 2026年10月12日 06:51
ベルリンの高齢者と若い世代の栄養摂取とサプリメント利用を比べた研究
高齢になると、食欲や味覚・嗅覚の変化、消化機能の変化、日光を浴びる機会の減少による皮膚でのビタミンD合成の変化などから、栄養の摂り方や体内での利用が変わる可能性があります。ドイツでは、介護施設の入所者や入院中の高齢者の栄養不足については多くのデータがあります。一方、自宅で自立して暮らす比較的健康な高…
公開日: 2026年10月12日 06:01
ヴィーガン食の人と雑食の人を4年の間隔で2回比べたドイツの追跡調査
肉や魚、卵、乳製品など動物性の食品を一切とらないヴィーガン食は、ドイツでも実践する人が増えています。これまでの研究からは、2型糖尿病や心臓病などに対して好ましい可能性が示される一方、骨密度が低めになりやすいことや、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンB2(リボフラビン)、ヨウ素、カルシウム、鉄、亜鉛…
公開日: 2026年10月07日 23:41
食と農業のワンヘルスを支える数理モデルの役割
研究チームは、食料の生産から消費までの仕組みにおいて、「ワンヘルス」の取り組みを数理・統計モデルがどう支えているかを調べました。ワンヘルスとは、人、動物、環境の健康をつながりのあるものとして捉え、分野や組織を越えて取り組む考え方です。食と農業はその接点ですが、どのようなモデルが使われ、行政の活動とど…
公開日: 2026年10月05日 21:33
ケトジェニック食で重度の高コレステロールが生じた3症例の報告 — 家族性高コレステロール血症との見分け
家族性高コレステロール血症(FH)は、遺伝的な要因でLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール、以下LDL-C)が著しく高くなる病気で、若いうちから動脈硬化による心臓や血管の病気が起こりやすくなります。そのため、臨床的・検査的にFHが疑われる場合には、遺伝子検査や早期のコレステロール低下治療を…
公開日: 2026年10月02日 06:26
1975年の日本の食事は何が違ったのか——日本の食生活と健康長寿をめぐる論考
日本は世界でも最高水準の平均寿命をもつ国として知られています。その理由として日本の食生活が挙げられることが多く、国際的な関心も集めてきました。著者らは、この長寿が主に生活水準の向上と医療の進歩によってもたらされたものであると述べた上で、食事が果たした役割についても検討しています。
公開日: 2026年10月01日 22:00
酸化ストレスの高い環境から、常温で多価不飽和脂肪酸をつくる細菌を探す
多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、アシル鎖に二重結合を二つ以上もつ脂肪酸です。論文によれば、PUFAは細胞膜の構成成分として働くほか、シグナル伝達にかかわる分子のもとにもなり、一部はヒトの食事に欠かせない必須栄養素だと説明されています。
公開日: 2026年09月30日 03:45
大人の回避・制限性食物摂取症(ARFID)——当事者が語る困りごとと症状のたどる道
回避・制限性食物摂取症(ARFID)は、食べる量や栄養が足りなくなり、心身や日常生活に大きな支障が出る摂食の障害です。やせたい、体型を変えたいという動機によるものではなく、食べること自体への関心の乏しさ、食べ物の見た目・におい・食感といった感覚的な特徴への敏感さ、あるいは吐いたり喉に詰まらせたりとい…
公開日: 2026年09月21日 07:14