研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理 研究論文OpenAlexドイツ

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理

パンや麺など、小麦粉を使う食品は世界中で日常的に食べられていますが、多くの発展途上国では小麦を輸入に頼っており、経済の不安定さや気候変動の影響を受けやすいという弱点があります。こうした状況を背景に、キャッサバや雑穀、豆類など地域で手に入る作物を小麦粉に混ぜ合わせた「コンポジット粉(混合粉)」が、途上…

公開日: 2026年09月09日 04:57

夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査 研究論文OpenAlexドイツ

夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査

スーパーで買い物かごに何を入れるか、フライパンで何を炒めるか——食卓に並ぶまでの一連の作業に、家庭の子どもがどれだけ関わっているかは、食生活の中身と関係しているのだろうか。今回紹介する研究は、12〜17歳の青少年を対象に、夕食の準備や買い物の手伝いの頻度と、スナック菓子や清涼飲料、菓子パンなどに代表…

公開日: 2026年09月08日 21:30

小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法 研究論文OpenAlexドイツ

小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法

パンやシリアルの原料となる小麦、ライ麦、大麦などの穀物には、細胞壁を構成する食物繊維の一種として『アラビノキシラン(AX)』という多糖類が豊富に含まれています。アラビノキシランは、キシロースという糖が鎖状につながった背骨のような構造(キシロピラノース骨格)に、アラビノフラノースという糖が枝のように結…

公開日: 2026年09月08日 07:26

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究

レンズ豆は豊富な植物性タンパク質と独特のデンプン特性を併せ持つ豆類として、食品開発の分野で注目されています。デンプンを使った食品は、加熱調理後に冷蔵保存すると硬くなったり水分が分離したりする「老化(レトログラデーション)」という現象が起こりますが、これは食感の劣化や品質低下につながる厄介な問題です。…

公開日: 2026年09月07日 07:25

遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究 研究論文OpenAlexドイツ

遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究

貿易の世界には昔からよく知られた現象がある。同じ企業が同じ商品を輸出していても、輸送先が遠い国になるほど、輸送費や保険料を差し引いた本体価格(FOB価格)自体が高くなる傾向があるというものだ。運賃が上乗せされるからではなく、価格そのものが遠方向けに引き上げられているという点がポイントで、これまでは品…

公開日: 2026年09月05日 20:32

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexドイツ

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究

豆腐や豆乳をつくる過程で出る「おから」は、大豆1キログラムあたりほぼ同じ量(1〜1.2キログラム)が発生するとされ、世界全体では年間およそ1400万トンにものぼると見積もられています。食物繊維やたんぱく質、脂質を豊富に含む一方で、水分が80%を超えて傷みやすいこと、消化されにくいこと、そして風味が食…

公開日: 2026年09月05日 19:48

「健康な献血者」にも隠れた栄養リスク?698人調査でわかった体格・食生活のばらつき 研究論文OpenAlexドイツ

「健康な献血者」にも隠れた栄養リスク?698人調査でわかった体格・食生活のばらつき

献血は今の医療を支える欠かせない仕組みですが、世界で年間1億1800万単位以上の血液が集められている一方、多くの国で献血者の確保は簡単ではありません。献血には健康状態を確認する適格基準がありますが、この基準は明らかな病気を除外することが目的で、体重や生活習慣、食事内容といった、時間をかけて献血者の健…

公開日: 2026年09月05日 02:35

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査 研究論文OpenAlexドイツ

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査

私たちは食品を口にするとき、生産者や販売者、そして国の監督機関をどれくらい信頼しているだろうか。食への信頼は、表示の見方や食品選びの行動にも関わるといわれるテーマだが、その水準が年々どう推移しているのかは意外と知られていない。今回紹介するのは、欧州12カ国とイスラエルを対象に、2019年から2024…

公開日: 2026年09月04日 05:29

妊娠中の食事パターンは4タイプに分類できる? ドイツの大規模コホート研究から 研究論文OpenAlexドイツ

妊娠中の食事パターンは4タイプに分類できる? ドイツの大規模コホート研究から

妊娠中に何を食べるかは、母親自身の体調だけでなく生まれてくる赤ちゃんの成長にも関わると考えられています。ただし、これまでの研究の多くは特定の栄養素や「健康的な食事指数」への当てはまりを見るもので、実際に妊婦がどのような食べ方の組み合わせをしているのかを、データからそのまま浮かび上がらせるような研究は…

公開日: 2026年09月03日 08:25

クルミはナッツの中でもカビ毒に弱い?ドイツ産ナッツへのAspergillus flavus接種実験 研究論文OpenAlexドイツ

クルミはナッツの中でもカビ毒に弱い?ドイツ産ナッツへのAspergillus flavus接種実験

ナッツ類はタンパク質や不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食品として世界中で消費されていますが、保存や輸送の過程でカビが生えると、健康に望ましくない物質が生成されることがあります。とくに問題視されているのが、Aspergillus(アスペルギルス)属のカビ、なかでもAspergillus f…

公開日: 2026年09月02日 01:40

低所得世帯の10代は食をどう体験しているか——ベルリンの若者の声を聞く研究 研究論文OpenAlexドイツ

低所得世帯の10代は食をどう体験しているか——ベルリンの若者の声を聞く研究

十分な食事がとれるかどうかは、大人が思う以上に子どもや若者の毎日の気分や体調に直結します。ドイツでは低所得世帯に対して公的な補助(ビュルガーゲルトなどの給付制度)が用意されていますが、その額が実際の食費をまかなうには不十分だという指摘は以前からありました。ただし、こうした状況を大人ではなく当事者であ…

公開日: 2026年08月31日 16:59

過体重女性の高タンパク質置換食、体組成に良い変化と関連か 大規模試験の二次解析 研究論文OpenAlexドイツ

過体重女性の高タンパク質置換食、体組成に良い変化と関連か 大規模試験の二次解析

体重を減らすための食事療法では、タンパク質を多く摂る戦略が体組成の改善に役立つ可能性が指摘されてきました。しかし、こうした高タンパク質戦略が長期的にどのように継続され、体組成とどう関連するのかについて、特に過体重の女性を対象にした知見はこれまで限られていました。今回、ACOORHという多施設共同のラ…

公開日: 2026年08月29日 03:34