著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Antigen Jurnal Kesehatan Masyarakat dan Ilmu Gizi

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

食器の衛生状態と管理方法の関係を調べる

研究チームは、インドネシアのスマラン市にある眼科病院で、患者用食器の衛生管理と、食器表面から検出される微生物の量との関係を調べました。食器は食品に直接触れるため、その清潔さは病院での食事提供を支える重要な要素です。

研究は2026年に病院の給食部門で行われました。研究チームは、食器表面を拭き取って採取した試料を培養し、増殖した微生物の集まりである「コロニー」を数える検査を実施しました。同時に、洗浄用水の水質、職員の清潔保持、洗浄・乾燥・保管の方法、洗い場の環境などを観察し、検査結果との関係を分析しました。

50試料のうち32試料が微生物数の基準を満たさず

論文によると、食器の50試料のうち、微生物のコロニー数が基準を満たさなかったのは32試料、64%でした。基準を満たしたのは18試料、36%でした。

衛生管理の観察では、洗浄方法が「良くない」とされたものが82%、保管状態が「良くない」とされたものが52%ありました。一方、乾燥方法と使用する洗剤は、すべての観察で適切と評価されました。

著者らは、洗浄用水の水質、職員の清潔保持、洗浄方法、洗浄槽や保管場所の状態、洗い場の環境、防護具の使用、食器の材質について、微生物数との統計的に有意な関連は認められなかったと報告しています。また本文では、乾燥方法と洗剤の種類については、すべてが同じ評価で比較できる違いがなかったため、関連を統計的に検定できなかったと説明しています。

基準を満たさない食器の存在と、要因の特定は別の結果

この研究は、調べた食器の過半数で微生物数が基準を満たさなかった一方、観察した衛生管理の項目では、その違いを統計的に説明する関連が見つからなかったことを示しています。これは、衛生管理が不要だと示す結果ではありません。著者らは、食器の衛生管理基準を維持し、日常的な監督をさらに充実させるよう勧めています。

原著論文の著者・所属:Anike Cahya Wulandari(Universitas Negeri Semarang)、Arum Siwiendrayanti(Universitas Negeri Semarang)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Anike Cahya Wulandari, Arum Siwiendrayanti Analisis Faktor Risiko Hygiene Sanitasi dengan Jumlah Koloni Mikroba pada Peralatan Makan Pasien di RS Mata X Kota Semarang Tahun 2026. Antigen Jurnal Kesehatan Masyarakat dan Ilmu Gizi 2026-11-02. DOI: 10.57213/antigen.v4i4.1234. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。