掲載誌:International Journal For Multidisciplinary Research

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

断食、とくに食べる時間と食べない時間を区切る「間欠的断食」を実践する人の多くは、断食中に水のほか、ブラックコーヒーや砂糖を入れないお茶を飲んでいます。著者らは、こうした飲み物が断食中の日常にどのように取り入れられているかを把握するため、コミュニティでの調査結果をまとめました。

論文が掲げた目的は、断食中のコーヒーやお茶の飲み方についての回答を示すこと、飲んだ後の集中力や気分の変化について参加者がどう感じたかを記述すること、飲み物の好みや飲む量・時間帯の傾向を調べること、そしてふだんの断食時間と、コーヒーやお茶を飲みながら断食した体験をまとめることです。

どのように調べたか

研究チームは、投票形式のアンケート(コミュニティポール)の結果を記述的にまとめました。記述的とは、原因や効果を検証するのではなく、回答の内容と人数を整理して示す方法です。

質問は、コーヒーやお茶によって断食を続けられる時間が変わったと感じるか、飲んだ後の集中力や気分がどうだったか、どの飲み物を好むか、起床後いつ最初の一杯を飲むか、1日に何杯飲むか、ふだん何時間断食しているか、といった内容でした。結果は回答ごとの人数として報告されています。

主な報告結果

断食時間への影響については、コーヒーやお茶のおかげで断食をかなり長く続けられたと答えた人が5人、少し長くなったと答えた人が2人でした。一方、意味のある違いはなかったという人が1人、コーヒーやお茶がないほうが長く断食できるという人も1人いました。

コーヒーを飲んだ後の状態については、落ち着いた、または気持ちが安定したという回答が4人、集中力が上がったという回答が3人でした。不安感や落ち着かなさで集中が妨げられたと答えた人も1人いました。お茶を飲んだ後については、集中力が上がった、特に変化はなかった、落ち着いた・気持ちが安定した、の3つの回答がそれぞれ3人ずつと均等に分かれました。なお、論文が示したお茶の集計はお茶全体についてのもので、紅茶と緑茶を分けた結果は示されていません。論文は、元の回答で両者の区別が明示的に記録されていない限り、紅茶と緑茶それぞれの結果は確定できないとしています。

飲み物の好みでは、朝いちばんにブラックコーヒーを飲むという回答が17人と最も多く、最初の一杯としてはブラックコーヒーが最もよく選ばれていました。ほかに、お茶だけを飲む人、どちらか一方を多めに飲む人、水だけを飲む人もいました。コーヒーは起床後1時間以内に最初の一杯を飲む人が8人、1〜4時間後が6人で、1日2〜3杯という回答が10人と最多でした。お茶は起床後4〜8時間後に最初の一杯を飲む人が7人と最も多く、1日の量は1杯から8杯を超える人まで幅がありました。

ふだんの断食時間では、20〜23時間、または1日1食(OMAD)という回答が9人と最も多く、16〜18時間が3人、14〜16時間が1人でした。

この研究が伝えること

この調査は、断食を実践する人々が、ブラックコーヒーやお茶をどのように日々の習慣に組み込み、どう感じているかを、本人たちの報告に基づいて描き出したものです。著者らは、ブラックコーヒーが朝の最初の一杯として最もよく選ばれていた一方で、飲む時間や量、断食時間、体感した変化は人によってさまざまだったとまとめています。

示されているのは回答者自身の感じ方と好みであり、コーヒーやお茶の効果を確かめたものではありません。論文はこの結果を、断食中の飲み物の習慣と体験についてのコミュニティの一時点の姿として位置づけています。

原著論文の著者・所属:Kavitha S、Ramana Krishnan(Co-founder , The fasting Studio 2 Founder,; The fasting Studio)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Kavitha S, Ramana Krishnan Black Tea, Green Tea and Black Coffee During Fasting: Community Poll Findings and Reported Benefits. International Journal For Multidisciplinary Research 2026-10-27. DOI: 10.36948/ijfmr.2026.v08i05.90417. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。