著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。
掲載誌:Obat
ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex
研究の目的
糖尿病は、感染によらない慢性の病気(非感染性疾患)のひとつで、その有病率は思春期の若者の間でも増え続けているとされています。背景として、偏った食生活や身体活動の少なさが指摘されています。
研究チームは、チェンカレン郡の地域保健センターが担当する地域に住む思春期の若者を対象に、糖尿病の発生と関連する要因を明らかにすることを目的としました。本研究では、糖尿病の発生を「随時血糖値」の状態によってとらえています。随時血糖値とは、食事の時間に関係なく測った血糖値のことです。
何をどのように調べたか
研究は、ある一時点のデータを集めて要因同士の関係を調べる「横断研究」という方法で行われました。対象は10〜19歳の若者80人で、研究の目的に合う人を研究者が選ぶ方法(目的的抽出)で選ばれました。
データは質問票と血糖測定で集められました。質問票では、甘い食べ物や飲み物の摂取、身体活動の程度、家族に糖尿病の人がいるかどうか(家族歴)を尋ね、あわせて随時血糖値を測定しました。各要因と随時血糖値の状態との関連は、統計的な検定(ピアソンのカイ二乗検定、有意水準5%)で調べられました。
主な結果
回答者の特徴としては、甘い飲食物の摂取が多い人が70.0%、身体活動が少ない、またはほとんどない人が47.5%、糖尿病の家族歴がない人が62.5%、随時血糖値が正常の人が73.8%と報告されています。
分析の結果、甘い飲食物の摂取(p=0.017)、身体活動(p=0.009)、糖尿病の家族歴(p=0.001)のいずれも、随時血糖値の状態と統計的に有意な関連があったと著者らは報告しています。
著者らは、とくに身体活動と家族歴が随時血糖値の状態と関連する重要な要因であったとし、健康的な食習慣も長期的な予防にとって引き続き重要であると述べています。
この研究が示すこと
この研究は、思春期の若者においても、生活習慣や家族歴が血糖値の状態と結びついていることを示しています。ただし、一時点のデータから関連を調べたもので、これらの要因が血糖値の変化を引き起こしたことまでを示したものではありません。
著者らは、こうした結果をふまえ、とくに糖尿病の家族歴をもつ若者を対象とした早期の検査と健康教育を勧めています。
原著論文の著者・所属:Kezya Angelyne Silaen(Sekolah Tinggi Ilmu Kesehatan RSPAD Gatot Soebroto)、Saka Adhijaya Pendit(Sekolah Tinggi Ilmu Kesehatan RSPAD Gatot Soebroto)、Teti Oktianingsih(Sekolah Tinggi Ilmu Kesehatan RSPAD Gatot Soebroto)
※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Kezya Angelyne Silaen, Saka Adhijaya Pendit, Teti Oktianingsih Faktor-Faktor yang Berhubungan dengan Kejadian Diabetes Mellitus pada Remaja di Wilayah Kerja Puskesmas Kecamatan Cengkareng. Obat 2026-07-31. DOI: 10.61132/obat.v4i4.2430. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.
本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。